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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」<体調が戻った脇本が圧巻まくり!>

西武園「オールスター」◎脇本雄太/○新山響平/▲古性優作/△郡司浩平/佐藤慎太郎/平原康多/新田祐大/守澤太志/松浦悠士/深谷知広/眞杉匠/嘉永泰斗

 7車立て戦なら後方に置かれても、慌てず仕掛ければ勝ち負けに持ち込める。

 自転車競技優先で久々の実戦になる若手選手は、初戦好走すれば勢いに乗る。

 今年のGⅠ第4戦となる西武園「オールスター」(8月15日㊋~20日㊐)がナイターで行われる。同バンクでは2年連続の開催となるが、勢ぞろいしたSS班9人に挑戦するのは、人気と実力が備わってきた若手機動型。先行有利のバンクだが、展開しだいで波乱の決着もある長丁場の6日間になりそうだ。

 3年ぶりにファン投票1位に返り咲いた脇本雄太を本命に推す。4月の武雄記念以降、ここまで6場所連続で優勝から遠ざかっているものの、富山記念をスキップして約3週間、レース間隔を空けて体調は戻っている。昨年に続き、圧巻まくりで連覇を飾るとみた。

 対抗の新山響平は、ラインの長さを味方に逃げ切りを狙う。北日本は佐藤慎太郎、新田祐大、守澤太志のうち2人は勝ち上がる。3車ラインで主導権を握れば、新山の初Ⅴもある。

 あとは脇本の後位からチャンスをうかがう古性優作と、深谷知広につけて番手まくりもある郡司浩平を押さえておきたい。

 すでに記念を2度制している嘉永泰斗だが、まだGⅠの決勝戦で戦ったことがない。ここでファイナルに進出するようなら、新たな視界が開けるはずだ。

【大穴この1車】

 橋本強(愛媛・89期)。

 今年のGⅠ3戦で2着3回、3着2回。その5回のうち4回で万車券に絡んでいる。穴党を大喜びさせたのは平塚ダービー(⑦②⑥③)2走目の7万円超と最終日の5万円超。ゴール前で本領を発揮する追い込み選手だけに1着はいらない。ここも2、3着で高配当を演出する。

【狙い目の伏兵3人】

 森田優弥(埼玉・113期)は7月に2班降級も、GⅠ戦の経験は豊富。逃げ切りがある。

 121期を早期卒業し、GⅠ初参戦の中野慎詞(岩手)と太田海也(岡山)。2人ともナショナルチームに所属していて競輪は久しぶりになるが、すでに記念で決勝戦に乗っている。まだレースに甘さはあるものの、初戦を好走するようなら追いかけてみたい。「ガールズ」は、ファン投票の上位14人が2つのレースで戦うことになる。

 8位以下による「アルテミス賞」(2日目)は◎石井寛子、〇小林莉子、▲梅川風子、△奥井迪で激戦になるとみた。

 7位以上の「ガールズドリーム」(3日目)は◎佐藤水菜が断然の1強。2着争いは〇太田りゆ、▲児玉碧衣、△久米詩の順だ。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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