巨大視聴率を誇る年末の風物詩といえば、あの国民的歌番組。ド派手衣装、○秘演出と、出場者にとっては1年の集大成とも言える見せ場が待っている。が、そんな晴れの舞台にも、生放送ならではの不測の事態が潜む。スキャンダラスな迷シーンを一挙公開だ!
あれは突発事故か、それとも仕込まれた演出だったのか――。85年、第36回の紅白で、アイドルグループ・シブがき隊に降りかかったのは、ステージでの転倒という「サプライズ」だった。その真相を、当事者の布川敏和(46)が今明かす。
吉川晃司(46)は当時、六本木で一緒に遊んでいる仲間だったんです。その年(85年)の紅白を前に、せっかく出るんなら何かアクシデントを仕掛けよう、何か変わったことをやろうよ、ということになってね。
何やら不穏な密談の現場。この年の紅白で大騒動になった事件といえば、吉川の
「大暴走ステージ」だ。本番で突然、リハーサルになかった行動を取り、出演者やスタッフを混乱に陥れたのだった。実はそれが、全て仕組まれていたことだったとしたら‥‥。
僕はステージから「アーッ!」と言いながら落ちる、ということにした。そしたら晃司も「何かやる」。でも「本番を見てのお楽しみで」と、教えてくれませんでした。
本番当日、(白組トップの吉川、紅組・河合奈保子に次ぐ出番の)僕らシブがき隊はスタンバイして見てたんです。晃司は何をやるのかと。すると、曲の最後を延ばしたわけですよ。ギターでウワンウワンあおって、×分×秒でキッチリ終わるはずが、引き延ばし。次の河合奈保子さんはオーケストラ演奏をバックに歌う予定でしたが(吉川のせいでステージに出る)タイミングがつかめず、オーケストラも混乱して出だしが歌えなくなった。その横では晃司がギターにオイルをかけて燃やし、床に叩きつけているんです。これはどうするんだろう、と思いました。
で、「スシ食いねェ!」で僕らの出番。僕はどこで(ステージから)落ちようかと思っていたら、晃司がまいたオイルで床がヌルヌルで、滑ってしまった。晃司が口に含んでからまき散らしたシャンパンだったという話もあるみたいだけど、僕はオイルだと思って いた。で、これで落ちなくてもいいや、と。一度コケて、「これはイケる!」と思い、2回目はわざとコケたんです。本木(雅弘)君が「大丈夫?」と(歌いながら)声をかけてきましたよ。他のメンバーには言ってなかったから。
出番が終わってソデにはけたら晃司がバーッとやって来て、「敏和、ゴメン!」と。僕は
「いや、あれ(転倒)はわざとだから。俺より奈保子さんに謝りに行けよ」。
消防法にも引っ掛かるだろうし、ちょっとコトが大きすぎましたね。
「今すぐに荷物をまとめろ」
翌86年は初めて紅白で落選し、(82年からの)連続出場がとぎれました。レコード会社も事務所も僕らに気を遣って、年末にハワイでの仕事を入れてくれた。正月をハワイで過ごそう、と。その仕事が終わったのが12月29日。さぁ、明日からカウアイ島に行ってみよう、となったんです。
で、ホテルの部屋で飲んでいたら夜中に電話がかかってきて、「今すぐに荷物をまとめて(日本に)帰ってこい。飛行機はキャンセル待ちで」って。
「えぇ、何? どういうこと?」とマネジャーに聞くと
「紅白に出る」と言う。
まず2席空いて、薬丸(裕英)と本木を帰したんですよ。僕がマネジャーと次の便で帰国したのが30日。寅年だったので、「トラ!トラ!トラ!」を歌いました。急きょ、出演オファーが来た理由ですか? 何か報道されていたと思いますが、何しろ大慌てだったもので‥‥。
その報道によれば、北島三郎と山本譲二がヤクザの新年会に出席したことが発覚し、両者が出場を辞退。代役に角川博と鳥羽一郎が抜擢されたものの、今度は鳥羽も辞退してしまい、急転直下、本番直前になって代役の代役に選ばれたのがシブがき隊だったという。初出場の時もこんなことがありました。別の会場でレコード大賞に出席後、急いで(紅白会場の)NHKホールに移動する際、メンバー1人に1台のハイヤーが用意された。すると、NHKホールまでの信号が全部青なんです。本番に間に合うようにと、警察官が信号のところで連係してスイッチを切り替え、青にしてくれたんです。ハイヤーも同じ時間帯に、事前に練習していたみたいですよ。
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