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JOC山下泰裕会長「頸椎損傷」復帰困難説で始まった「次期会長」椅子取りゲームの陳腐

 日本オリンピック委員会(JOC)で「ポスト山下」の動きが始まった。

 12月18日の定例理事会後、転倒による頸椎損傷で療養中の山下泰裕会長の容体について説明があった。

 同会長が転倒したとされるのは10月29日だが、2カ月以上が経った今も復帰はできていない。その容体だが、

「質問しても『強い個人情報なので』という一点張りで、全く説明にはなっていなかった」(JOC担当記者)

 と、厳重な報道規制が敷かれている状況だ。JOC関係者によれば、「風呂場で倒れたという情報があります。命には別条はないものの、今までの生活ができるようになれるかどうか、かなり難しい」という。

 山下会長が倒れた頃、すでに札幌冬季五輪の今後の招致問題が佳境に入っていたが、今回の理事会後、JOCは札幌市が19日に開く意見交換会で、招致活動の停止を提案する方針であることを表明している。

 ただ、これに噛みついたのがJOC理事で国際体操連盟会長でもある渡辺守成氏である。「モノ言う会長」でもあり、東京五輪のスポンサー汚職問題について「世界中では90%ほどがボランティアなんだ。たった一人のために全てを否定された」「(山下会長が)残念とコメントしているが、僕は激怒だね」と言い放っている。

「渡辺氏は日本で『ぼったくり男爵』というニックネームまでついた国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と太いパイプを持っている。語学も堪能で、バッハ会長が来日した際にはベッタリ横についてアテンド役を務めていましたね」(JOC担当記者)

 長年、体操競技を支援しているイオングループのサラリーマン出身で、いわゆる「スポーツエリート」ではないというのがウリの人物。そんな渡辺氏が札幌五輪招致活動を巡るJOCについて今回、「透明性がない」と執行部の手法をバッサリ切り捨て、「この日の理事会で、札幌市に対する招致活動の停止する方針は報告事項でなかった」と言うのだ。

「さらに渡辺氏は、五輪招致活動について『議論をする場面がほとんどなかった』と最重要課題にもかかわらず、文字通りに右から左に流れただけだったと主張している。JOC内でこれに対抗するのが、日本陸連会長の尾縣貢専務理事や、現在会長代行を務める日本バスケットボール協会会長の三屋裕子氏という構図です」(前出・JOC担当記者)

 東京五輪の延期問題の際にもその存在意義が問われたJOCが、今度は次期会長の椅子取りゲームで揺れている。

(小田龍司)

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