社会
Posted on 2024年02月14日 05:58

戦国時代に実在した「リアル・ターミネーター武将」は素手で敵将の首をねじ切った

2024年02月14日 05:58

 敵将の首を素手でねじ切るという力技。「ねじ首太郎左衛門」と呼ばれた怪力の武将を知っているだろうか。後北条氏の家臣で、晩年に福井藩士となった清水政勝、通称・太郎左衛門である。

 実は彼の生母(清水康英の妻)も怪力で知られ、「小田原北条記」には、崖から落ちかけている牛を一人で抱え上げて救出し、同時に俵も引き上げたとの逸話が残っているほどだ。

 太郎左衛門の怪力ぶりを見たいという主君・北条氏直の目前で鹿の角2本を片手で引き裂いたことがあるが、戦場では「六角の樫棒」を振り回して敵をなぎ倒していた。

 だが実際は、素手でも人を殺せる殺人兵器。元亀3年(1572年)、武田信玄と織田信長、徳川家康連合軍が激突した「三方が原の合戦」が起こった。この時、太郎左衛門は武田軍に援軍として参加したが、合戦中に、ある紅の鎧武者と遭遇した。相手は視線を合わすことさえも恐れ「太郎左衛門参上」との名乗りを聞くと、一目散に逃げ出したという。

 太郎左衛門は逃げる相手を追い詰め、後頭部から首を守るために兜にある「しころ」をつかむと、鞍の前輪に首を押し付け、そのままねじ切ってしまった。この時から「ねじ首太郎左衛門」という異名で呼ばれるようになったのである。

 年齢を重ねても、そのパワーは健在だった。永禄6年(1563年)、下総国の国府台城(現在の千葉県市原市)一帯で、後北条氏と里見氏をはじめとする房総諸将との間で「第二次国府台合戦」が起こった。

 この合戦で太郎左衛門は、親子ほど年の離れた武将・太田康資と一騎打ちを繰り広げ、こちらも怪力で知られた相手を打ち負かしている。

 この合戦には嫡男・又太郎も参戦していたが、敵将・太田資正の首に手をかけたところ手間取り、敵の郎党に返り討ちに合って戦死してしまった。この時、太郎左衛門は「刀など使わず資正の首をねじ切ればよかったものを」と嘆いたという。

 怪力DNAは三代続かなかったことになる。

(道嶋慶)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク