社会
Posted on 2024年03月07日 09:58

2億4000万年前の「チャイニーズ・ドラゴン」発見で思い出される「ニューネッシー」大騒動

2024年03月07日 09:58

 英スコットランド国立博物館が2月23日、約2億4000万年前の「チャイニーズ・ドラゴン」の、ほぼ完全と思える全身骨格の化石を初公開し、大きな話題になっている。

 この化石は中国南西部の山岳地域・貴州省で発見されたもので、約2億5100万年から2億年前の三畳紀に、中国に生息していた爬虫類の一群である原始竜類ディノケファロサウルスとみられる。国際部記者が言う。

「最初に貴州省でディノケファロサウルスと思われる化石が見つかったのは2000年代初頭で、その後、5つの標本が発見された。中国やスコットランド、ドイツ、アメリカの専門家が10年にわたる研究を重ね、今回の発表に至ったといいます」

「恐ろしい頭のトカゲ」と名付けられたディノケファロサウルスは、トカゲよりヘビに近い外見が特徴で、今回発表された化石は全長5メートル。四肢はヒラヒラしており、海洋で生息していたとみられる。

 原始竜類ですぐに思い浮かぶのが、ネッシーの祖先ともいわれる、中世代ジュラ紀の首長竜「プレシオサウルス」。実はかつて、このプレシオサウルスの腐乱死体を思わせる巨大な物体が引き揚げられ、世界中が大騒ぎになったことがある。1977年4月25日に、日本のトロール船「瑞洋丸」がニュージーランドのクライストチャーチから東へ約50キロの太平洋上で引き揚げた「ニューネッシー」だ。

 前出の国際部記者が、当時の報道を振り返る。

「船に異変を感じた船員たちが物体にワイヤーをかけ、クレーンで甲板上に吊り上げられたのは、小さい頭に長い首、太い胴体の前後に大きなヒレを持つ、全長10メートルほどの、見たこともない生き物の死骸でした。検証の結果、重さは1800キロ、首の長さは1.5mあり、腐敗しているものの、見た目はプレシオサウルスに限りなく近い。ただ、瑞洋丸は商業漁船であり、激しい腐敗臭に加え、巨大な死体を積んでおくことができないため、死体を写真撮影してヒゲ状の物を数本を抜いた後、1時間後に海中投棄されています」

 引き揚げられた場所がニュージーランドだったことで、「ニューネッシー」と名付けられたこの遺体発見ニュースは数カ月後に全国ニュースで取り上げられ、瞬く間に世界へと配信。その後、海洋専門家により、様々な角度からこの「ニューネッシー」の検証作業が行われた。

 ウバザメ説やアザラシ説が浮上したものの、決定打となる証拠はなく、現在もその正体は謎のまま。そのため、海洋専門家の中には今も「世紀の発見をみすみす投棄してしまうなんて」との声も聞こえるという。

(ジョン・ドゥ)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク