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記事全文を読む→それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「カメラ初心者は機能が向上したスマホでまずは撮影を楽しもう!」
【相談】
春に定年退職をしました。新しい趣味を始めようと一眼レフを買い、日本の風景などを撮影したいと思っていますが、カメラについては息子の運動会の写真を撮ったぐらいで知識もテクニックもありません。家族からは「どうせ長続きしないからやめたら?」と言われています。弘兼さんはカメラは好きですか。うまく撮れるコツなどを教えてください。(65歳・無職)
【回答】
カメラマンになろうと思ったこともあるぐらいカメラは好きです。20代の頃、勤めていた松下電器(現・パナソニック)では、宣伝部にいて、得意先などに配布するカレンダーを作っていたこともあります。会社を辞めた後もフリーのディレクターとして、カレンダーの製作に関わりましたから、カメラマンと一緒にロケハンにも行き、風景を撮ったり、商品の撮影もやりました。
漫画家になってからも、カメラを持ってあちこちへ取材に出かけました。ニューヨークまで取材に行き、街の風景やミュージカルの劇場を撮ったりしました。
「島耕作」のニューヨーク編を描いたのは1984年のことです。当時の一眼レフは、今よりもずっと大きく、望遠レンズもいくつか持って行きましたから、ものすごく重かったです。
フィルムは高価ですから無駄にパシャパシャと撮るわけにはいかず、シャッターチャンスを捉える必要がありました。しかし、カメラも、デジタルになり、パシャパシャ撮っても消していけますから、とにかくたくさんの写真が撮れるようになりました。
さらに、スマホが登場して、カメラ機能も向上してからは、取材も全部スマホ1台で済みますから本当に楽になりました。単にキレイに撮るだけならスマホの方が数段上だと思います。例えば、高級一眼レフで夕焼けを撮るのは設定を含めて、プロでもなかなか難しいですが、スマホなら素人でもそのままバッチリ写ります。しかも、軽いし、いつも肌身離さず持っているから、わざわざ一眼レフを使う理由もあまりありません。雑誌掲載写真もスマホを使うこともあります。
さて、きれいに撮るコツですが、操作や設定などは、今ではカメラが自動的に行ってくれます。大事なのは、技術よりも構図などのセンスです。
これを磨くには、カメラ雑誌などに賞を取った写真が載っていますから、それらをたくさん見ることです。好きな写真家を見つけて、写真集などを買うのもいいでしょう。そのうちに「この構図はいいな」「こういう写真を撮ってみたい」と思う1枚がきっと見つかります。絵も写真も音楽も、自分の好きなものをコピーするところから始まるのです。
一眼レフはスマホに飽きてから買っても遅くはありません。スマホで写真をたくさん撮っているうちに、より自分好みの写真を撮りたくなるかもしれません。そうなった時が買い時です。それまでは、お金のかからないスマホで撮影を楽しむのがオススメです。
アサ芸チョイス
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