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記事全文を読む→それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「お金を取り戻すため投資額を増やすのはもはやギャンブルです」
【相談】
最近は新NISAなどの資産運用ブームで「ほったらかし投資術」「1000円から始められる」といった投資を煽る宣伝をあちこちで見かけます。しかし、これだけ煽る人間が多いということは、投資をする人間が増えることで儲かる会社が多いはずです。私のような疑り深い人間は、にわかに信用できず、ブームに乗れません。昨今の投資ブームについて弘兼先生のお考えを聞かせてください。(60歳・会社員)
【回答】
まず、投資は必ずリスクが背中合わせになっていることを念頭に置いておく必要があります。
確かに、経済を活性化させるために、国が「投資をやろう」と先導するのはわかります。そこにテレビや雑誌などのメディアが乗るのも理解はできますが、少々、投資に成功した人の例ばかり取り上げてることが多いように思います。
繰り返しますが、投資にリスクは付き物です。投資に失敗した人も当然いるはずです。例えば「虎の子の200万円を失ってしまった」「退職金をすべて投資につぎ込んでしまった」例なども取り上げればいいのに、盛り上がりに水を差すようなことはやらないという感じがします。
だから、あなたが「信用できない」「ブームに乗れない」と感じるのはわかります。
そもそも投資が「確実に儲かる」ならば、誰にも情報を教えず、投資会社や金融機関が独占してやればいいはずです。それなのに、なぜ我々に勧めるのか。
それは「リスクはそちらで持ってください。その代わり儲かったら、そこからパーセンテージや手数料をいただきます」という理由なのです。つまり、自分たちは絶対に損をしない仕組みの中で、我々に投資を勧めている。投資を否定する気はまったくありませんが、このことは投資をする上で知っておくべき基本的な予備知識だと思います。
かくいう私もかつて投資をしたことがあります。ところが、その後にリーマン・ショックや東日本大震災があり大損失を負いました。以来、低金利であろうがNISAブームであろうが投資のようなことは何もやっていません。
今でも金融機関の担当者が私の仕事場に来て「ただ預けているだけではもったいないですよ」と投資を勧めてくれますが、全部聞き終わった後で「やりません」と言うとガクッと肩を落として帰っていきます。
日本人は貯蓄好きですが、アメリカでは株式や投資信託で資産を運用している方が多いみたいです。しかし、失敗するとゼロになるということですから危険です。
もし投資をするのなら少額に留めておくのがよいでしょう。たとえ、それがすべてなくなったとしても自分の人生や生活に影響が出ない金額です。一番マズいのは失ったお金を取り返そうと、さらに投資額を増やすこと。それはもはや投資ではなくギャンブルです。
投資ブームは悪いことだとは思いませんが身の丈の範囲がいいでしょう。
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