エンタメ
Posted on 2024年07月14日 17:54

それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「外国人観光客から逃れたい?観光地に住める幸せをもう一度見直しましょう」

2024年07月14日 17:54

【相談】

 京都市内在住です。毎日あふれるほどの外国人観光客に辟易しています。今までは観光地の店と地元民が利用する店との棲み分けができていましたが、最近は地元民しか訪れないスポットも観光客がウロウロしています。バスも地下鉄も混雑、キャリーバッグの観光客が幅を取り、大迷惑です。地価も上がり、近所の住民も引っ越す人が増えました。インバウンド業界はいい思いをしているのでしょうが、関係ない地元民にとっては大迷惑。このインバウンドはいつまで続くのか。迷惑な外国人観光客の解決策や、観光地における地元民の逃げ道を教えてください。(35歳・会社員)

【回答】

 率直に言って、あなたは外国人観光客を嫌う気持ちが強すぎるように思います。それは相談文の「ウロウロ」という言葉からも感じられます。ウロウロは邪魔者に使う言葉ですから。

 もちろん、辟易しているのですから、その気持ちが出るのは仕方ありませんが、もう少し優しい気持ちを持ってはいかがでしょうか。

 自分の都合や快適さを中心に考えると、たいていのことは不満に感じます。例えば、大きな道路や商業施設、小学校や保育園の建設。これは待ち望んでいる人にとっては、どれもたいへん喜ばしいものですが、そうでなければ迷惑に感じる人も多い。以前、保育園を作ろうとしたら、近隣住民が「うるさくなるから嫌だ」と反対し、騒動になったことがありますが、逆に「子供の声は町の雰囲気を明るくするから賛成」という人もいました。要は受け取り方しだいなのです。

 日本は、03年に「観光立国宣言」をしました。それから20年、官民が一体となって協力した結果、昨年の訪日外国人旅行者数は約2500万人に、03年の約520万人と比べると、その数は約5倍になったことになります。

 日本がなぜ観光立国を目指したかと言えば、国益に他なりません。観光業を活性化させ、国内外から観光客を呼び込むことで、消費を促し、雇用を生み出す。特色ある日本の自然や文化を海外に向けてアピールすることは、当面の利益だけでなく、将来にわたって財産になっていきます。あなたは「関係ない地元民には大迷惑」と書かれていますが、国益ですから基本的に関係のない人はいないのです。

 実は私も人が大勢集まる、観光名所の近くに住んでいます。気温が上がる3月頃からは楽器を弾く人がいれば、夜中に騒ぐ酔っ払いもいて、正直言えば「うるさい」と思わないこともありません。しかし、好きで住んでいるのは私ですから「我慢しよう」と思います。

 どんなことにもメリットとデメリットは必ず同居します。観光地は多くの人が行きたいと思う魅力的な場所なのです。そんな場所に住めて、毎日観光気分が味わえるなんて、最高だと思いませんか? 私が今の住まいから引っ越さないのもそれが理由です。

 あなたもデメリットよりもメリットを見るようにしてみてはいかがでしょうか。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年03月11日 06:45

    スマホの通知に追われる日常から、少し距離を置く。そんな「デジタルデトックス」では、若者が編み物や日記、フィルムカメラといったアナログ趣味にハマるケースが報告されているが、この流れは中年層にもじわじわと波及している。その背景にあるのは、仕事で...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月18日 14:00

    3月17日の明治学院大学白金キャンパスは、卒業式に出席したスーツ姿の男子学生や袴姿の女子学生で華やいでいた。その中でも、花柄ベージュ色の袴でひときわ目を引いていたのが、元「モーニング娘。」の北川莉央である。アイドルウォッチャーが解説する。「...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月19日 07:45

    4月29日公開予定の映画「SAKAMOTO DAYS」。原作は「週刊少年ジャンプ」で連載中の鈴木祐斗による漫画で、ストーリーは次のような感じだ。「かつて伝説の殺し屋として恐れられていた男・坂本太郎は、ある女性に恋したことを機に殺し屋を引退。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/17発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク