スポーツ

CS巨人ピンチでも…貧打の小林誠司がカギを握る「実は大舞台に強い男」

 お祭り男の本領発揮だ。巨人の小林誠司が10月17日のクライマックスシリーズ・ファイナルに先発出場し、2打数2安打1四球で存在感を見せつけた。

 この日は菅野智之が先発とあって、「スガコバ」コンビの結成となった。8番・捕手で出場した小林は、3回無死走者なしでセンター前にヒットを放つと、5回二死走者なしの場面では、DeNA・大貫晋一の3球目、134キロのスプリットをまたもやセンターにはじき返した。

 7回には二死からファウルで粘り、四球をもぎ取った。いずれも得点には絡まなかったものの、チームの中で全出塁したのは小林だけ。貧打で知られるだけに、予想外の活躍は驚きだった。

 小林のレギュラーシーズンの成績は、打率1割5分2厘、1本塁打、8打点。まるで打てない男がなぜCSファイナルで当たっているのか。実は小林は、大舞台に強い選手なのだ。

 2016年に第3捕手としてWBC代表に選出された際はバックアップ要員とみられていたが、いざ大会が始まると中国戦で本塁打を放ち、守備では一塁走者を牽制死させる活躍。アメリカ戦ではチーム4安打のうち1安打を放ち、盗塁刺も記録するなど、終わってみればチームトップの打率4割5分、1本塁打、6打点、盗塁阻止率100%で、WBCベストナイン受賞が期待されるほどだった。

 2019年オフのプレミア12では、ベネズエラ戦の1点ビハインドの場面で四球を選ぶと、相手のエラーを誘い、同点のホームを踏む。守備では先発・山口俊のフォークをガッチリとキャッチし、解説の古田敦也氏から大絶賛された。

 もともとプレッシャーに強く、レギュラーシーズンでの出場機会が少ないこともあり体力は十分にある。

 DeNAに連敗を喫した巨人。お祭り男の起用が日本シリーズ出場のカギになるかもしれない。

(ケン高田)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
4
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
5
「絶対にやめろ」に大反発!トルシエ元日本代表監督が初めて明かした日本サッカー協会とのバトル