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オリックス監督を退任した中嶋聡が「日本ハムの次の監督候補」に加わった「過去の恩義」

 新庄剛志監督の去就が不透明な日本ハムの次期監督候補に、今季限りでオリックスを退団した中嶋聡氏が急浮上しているという。スポーツ紙ベテラン遊軍記者は次のように話す。

「仮に新庄監督が退任した場合、稲葉篤紀2軍監督の昇格が既定路線のように言われていますが、中嶋氏がフリーの立場になったことで、風向きが変わってきました。オリックスをリーグ3連覇の導いた名将ですからね。日本ハムの球団内に中嶋待望論が出てきていることは間違いありません」

 日本ハムはかねて中嶋氏を将来の幹部候補生として考えており、投資してきた過去がある。日本ハムの選手として引退後の2016年、チーム統括本部のゼネラルマネジャー特別補佐に就任。日本ハムと業務提携しているメジャーリーグのサンディエゴ・パドレスに派遣され、コーチとしてマイナーリーグ傘下球団を巡回した。その一方で、外国人選手のスカウティングにも携わった。この経験がその後の指導者人生に大きく影響したのは間違いなく、本人も恩義に感じているという。前出の遊軍記者も、

「日本ハムのお金で勉強させてもらったようなものですからね。アメリカでのコーチ修行がなければ、その後の指導者人生は大きく変わっていたでしょうね。本人がいちばんよく分かっていると思います」

 オリックス監督だった2021年には、2軍にいたラオウこと杉本裕太郎の長打力を買って4番に抜擢。外野手だった宗佑磨を三塁にコンバートするなど、選手を見る目にたけている。日本ハムで今季、新戦力が台頭し、リーグ2位に食い込んだチームをさらに押し上げるには、またとない人材といえる。

 今季で契約期間が終わる新庄監督は、ドラフト会議後に去就を明らかにするというが、仮に残留した場合でも、中嶋氏が監督候補としてチームに携わる可能性がある。今後の動向が注目されるのだ。

(阿部勝彦)

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