スポーツ

陸上女子中距離界のヒロイン・久保凛が2028年ロス五輪で見据える「100年越しの快挙」

 陸上女子800メートル走の日本記録保持者・久保凛(東大阪大学敬愛高校2年)が、YouTubeチャンネル〈TBS陸上ちゃんねる【公式】〉で、2025年の東京世界陸上、2028年ロサンゼルス五輪への展望を語った。

去る7月15日、奈良県立橿原公苑陸上競技場で開催された陸上競技大会で、久保は1分59秒93で日本新記録を樹立し、さらに女子日本人選手初の1分台突入を果たしている。

 まずは東京世界陸上について、久保は参加標準記録の「1分59秒00」を上回るべく、

「来年、1分58秒90を出して、東京の世界陸上に出場します」

 さらにロサンゼルス五輪には、

「出場して、出るからには入賞を目指して頑張っていきたいと思います」

 その際の目標タイムを「1分57秒00」としており、インタビュアーの高橋尚子が畳みかけた。

「1分57秒は、パリ五輪銀メダル相当です。1928年、人見絹枝さんが銀メダルを獲ったオリンピックから、ちょうど100年後になります。歴史的にね、そうなったらすごい繋がるね」

 久保は自信と緊張の入り混じった表情で「はい」と快活に答えたのである。

 パリ五輪の女子800メートルを振り返れば、キーリー・ホジキンソン(イギリス)が1分56秒72で金メダル、ツィーゲ・ドゥグマ(エチオピア)が1分57秒15で銀メダル、銅メダルのメアリー・モラー(ケニア)は1分57秒42だった。

 人見絹枝がアムステルダム五輪に出場した1928年、女子800メートル走でリナ・ラトケ(ドイツ)に次ぐ銀メダルに輝き、日本人女性初のメダリストとなった。1931年にわずか24歳で早逝した彼女がメダリストになったのは21歳の時。ロサンゼルス五輪では、現在16歳の久保は20歳を迎える。

 100年越しの快挙を達成する雄姿を、ぜひ見てみたい。

(所ひで/ユーチューブライター)

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