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記事全文を読む→田中将大が突き放した楽天球団の「冷たい体質」現役ドラフト選手も「被害者」だった
これはどう見ても、ガチンコの対立構図が出来上がっている。楽天を退団して他球団との契約を目指す田中将大と、石井一久シニアディレクター(SD)の言い分が、真っ向から食い違っているのだ。
石井SDが再契約の可能性を匂わせて、
「今後どんなことがあっても、球団としてバックアップしていきたい」
ところが田中は退団会見に応じた際に、この発言に触れて、
「そういう話(再契約)はないです。なんかバックアップという感じのコメントもされてましたけど、そういう話もいっさいしてないので」
いかにも迷惑だといった感じで、突き放したのである。石井SDからは、来季も戦力として考えている旨を伝えられたというものの、
「素直には受け取れなかった」
球団にはかなりの不信感を抱いているようなのだ。
楽天では、10月に今江敏晃前監督が任期を残しながら、わずか1年で解任された。初代監督の田尾安志氏からは「親会社変わってくれないかな。オーナーのひと言で変わってしまう」と痛烈な批判が飛び出すなど、OBや関係者の間で、三木谷浩史オーナーや石井SDへの不信感が渦巻いている状況だ。田中はもちろんのこと「バックアップ発言」を鵜呑みにするファンはいないだろう。
楽天のゴタゴタ体質は、別のところにも表れていた。楽天から現役ドラフトで広島に移籍し、今年10月に戦力外通告を受けた内間拓馬がウェブメディアに語った「打ち明け話」だ。
内間は昨オフに球団から現役ドラフトを告げられた時のことを振り返ると、
「実は当時の今江監督に、サイドスローで投げてみないかと言われたんです」
秋季練習で3週間ほど練習し、コーチ陣からは「まとまってきた」と太鼓判を押された直後に、現役ドラフトでの移籍を告げられたのである。
当時、楽天ファンから広島ファンには内間の「取扱説明書」が送られているが、そこには「ストレートは常時150km/hを超える剛腕」「制球に難あり」と紹介されている。広島の松田元オーナーは、
「球のキレもいいし、ストレートで押すタイプ。すぐ(1軍に)入れるとは思わないが、非常にいい選手を獲れたと思う。先発もできるんじゃないか」
そう言って、将来性に期待を込めていた。
広島では2023年オフに塹江敦哉がサイドスロー転向を決めており、やっとサイドスローがまとまった矢先に、急きょ従来のオーバースローに戻さざるをえなかった内間の心情を考えると、いたたまれないものがある。
結局、内間の現役ドラフトは、球団上層部が現場の編成や方針をまるで考慮せず、独断で決定したということだろう。
内間は11月26日にXを更新し、次のように綴っている。
〈イーグルスもカープも戦力になれなかったのは全て自分の責任ですので、それを今後に活かして行けたらと思います〉
「給料に見合ってない」との厳しい声が投げかけられている田中だが、楽天に提示されたという来季年俸5000万円への不満以上に、球団への不信感は強かった。硬い表情で「球団には感謝しかないです」と語った田中だが、頭の片隅には三木谷オーナーや石井SDら球団上層部に翻弄された今江前監督や内間らの顔がチラついていたかもしれない。
(ケン高田)
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