スポーツ
Posted on 2024年12月06日 09:59

名門「鹿児島実業サッカー部」を強くしたのはオレだ!城彰二が主導した「いびり排除」

2024年12月06日 09:59

 高校サッカー選手権で優勝2回を誇る鹿児島実業高校は、前園真聖や遠藤保仁、松井大輔といった名選手を輩出した名門として知られている。そんな強豪校を改革したと主張する人物が現れた。同校出身の元日本代表FW、城彰二氏である。

 城氏は自身のYouTubeチャンネルで、高校生時代を振り返った。3年生は前園氏がいて強く、城氏ら1年生もいい選手が揃っていたが、2年生は谷間の世代で、いい選手が少なかったとか。

「それでイビリとか、いろんなトレーニングとか、2年生から受けていた。それで俺達は2年生をうぜぇと思った。こいつら早くどこかいけ、と。そういう時代だった」

 城氏は1年生で早くもレギュラーに選ばれたが、試合の前夜には、2年生からしごきを受け、フラフラになりながら試合をしたこともあったという。

 そして2年生の選手権予選、鹿実はエースFWを擁する高校に負けてしまう。城氏たちをいびってきた1学年上の選手たちは、これで引退となった。

「俺たちは複雑だった。全国大会に行けなかった悔しさと、俺たちが今度は天下だっていう嬉しさと」

 選手権には出場できなかったが、開会式はスタンドで見学。監督からこれを目に焼き付けるように言われてすごく悔しい思いをし、勝つためにチーム改革を行った。

「先輩後輩(の厳しい関係)がすごくあった時代だったから、メンバーみんなで話して、もうこれをなくそうと。1年生から3年生までひとつになって、みんなで向かったら全国制覇できるんじゃないか。俺がキャプテンをやらせていただいて、副キャプテンといろいろ考えながら、ひとつになろうとやった。それで鹿実の時代が変わった」

 城氏が3年時の鹿実は見事、県予選を突破。選手権でベスト4に入る快挙を成し遂げた。改革によって、鹿実は1995年に全国優勝(静岡学園との両校優勝)し、2004年にも再び頂点に立っている。

 勝つためにいびりをやめる、という論理的な考えを持っていた城氏。そのキャプテンシーを日本代表でも発揮してほしかったが、キャプテンに選ばれることがなかったのは残念である。

(鈴木誠)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/8発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク