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記事全文を読む→早く続編を!年末年始ドラマ「再放送イッキ見」で実感した「ふてほど」「ミステリ」の出来の良さ
昨年暮れは「不適切にもほどがある!」(TBS系)、年明けには「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)と、この年末年始はドラマの一挙再放送ばかりを見ていた。どちらも本放送時にリアルタイムで見ており、しっかりオチもわかっているのに、だ。
それだけ出来のいい作品ということでつい見てしまい、ひとたび始まったら止められないほど面白い。配信ドラマに押され気味のテレビドラマだが、まだまだ捨てたもんじゃないのだ。
「不適切にもほどがある!」はとにかく笑って泣けて、ちょっと考えさせられて、荒唐無稽なドタバタコメディーのSFものかと思いきや、深い家族愛を描いたヒューマンドラマの側面を持たせている。鋭い社会風刺を、あえて説教臭くならぬようにミュージカル仕立てにし、物語の重要な要素として阪神・淡路大震災をサラリと絡ませる(震災の直接的な描写はなかったのに、しっかりストーリーの重要なポイントとする巧みさを『おむすび』は見習ってほしかった)。相変わらず宮藤官九郎の脚本は本当によくできているな、と感心させられっぱなしだった。
そして「ミステリと言う勿れ」の本放送は、2022年1月期の月9枠。もう3年も経ったことに驚くが、第1話を見た時の衝撃はいまだに覚えている。主人公・久能整のキャラクターと、それを演じる菅田将暉に魅了され、まさか遠藤憲一が真犯人で、この回のみでの退場とは、番組予告の時点では思ってもいなかった。「こりゃ凄い」と、慌てて原作コミックスを揃えて、貪り読んだものだ。
ところが、これがいけなかった。あまりに没入してしまい、ドラマ版での原作からの変更点に不満を抱いてしまったのだ。「愛珠が我路の妹になっている(原作では姉なのに)」「劇場版との兼ね合いのせいで、ストーリーの時系列が入れ替わった」「ドラマ版は風呂光を絡ませすぎ」などなど。
思えば本作の脚本を手掛けた相沢友子氏はのちに、漫画「セクシー田中さん」ドラマ化にあたり、原作者の意に反する改変をし、それが引き金となって原作者が自ら命を絶つという悲劇を生んだ、あのトラブルの当事者だ。
それでも正月の再放送を最終話まで楽しんで見ることができたのは、ひとえによくできた原作のストーリーと、菅田将暉の演技力のたまもの。結局、1月4日放送「土曜プレミアム」枠での地上波初放送となった劇場版まで、しっかり完走してしまった。
で、こちらを見終わった感想は「不適切にもほどがある!」とは逆に「早く続編をやってほしい」だった。原作は今も連載中だし、なにしろテレビドラマ版も劇場版も、あれだけ続きがあることを匂わせる終わらせ方をしているのだから。
もともと脚本については賛否があったわけだし、優秀な脚本家は他に大勢いる。一刻も早く、続編を作ってほしい。でなければ、菅田将暉がどれほどの名優といえども「天然パーマで大学生」役がキツくなってくるだろうから。
(堀江南/テレビソムリエ)
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