スポーツ

【江川卓ズバリ解説】田中将大「逆傾斜マウンド投球」は若かりし日の下半身の筋力を甦らせるため

 新天地の巨人で巻き返しを図る田中将大が、「魔改造」の異名を持つ巨人・久保康生巡回コーチの指導により、マウンドの傾斜を逆に使い、登り坂に立った状態から投球する練習を行った。田中は手ごたえをつかんでいるというのだが、その意図は何か。野球解説者の江川卓氏が自身のYouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉でズバリ解説した。

「(加齢とともに)筋肉の弾力とか体の瞬発力が落ちてくるんですね。下半身の筋力が強い若い時は、右腕が上ってくるまで(下半身が)待てるんですけど、30歳を超えてくると、腕が上がってくるまで下半身の粘りが使えなくなる。右の腕が上がる前に投げてしまうので、オーバースローよりもスリークオーター気味にボールが出ていくとシュート回転をするので、ボールの威力が弱くなる」

 つまりは踏み込んだ左足に体重が乗るよう、マウンドの傾斜を逆に使い、通常よりも早く体重を乗せ、少しでも右腕が上がるのを待てる練習に繋がる、との見解である。

 江川氏はかつて、田中の楽天入団1年目のキャンプを訪れ、当時の野村克也監督から「マー君のフォームがバラバラなので見てやってくれ」と請われ、こうアドバイスしたと回顧する。

「『空間支配だよ』という言葉を使ったんですけど、観客が見てて、アンパイアもいて、その中で自分が全部を支配しながら試合をやっていく感覚を持っていくと、その場が見えてくるというか、ピッチングが変わりますよ、と。16勝、17勝したらといいなと思ったら(2013年に)24連勝して、教えた人間よりも上回っちゃったので、すごいなと思ったんですけど」

「空間支配」の復活で、新生マー君の成績や、いかに。

(所ひで/ユーチューブライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「令和の大横綱」を目指す大の里に立ちはだかる「付け人経験不足」と「大卒問題」
2
「高木豊の指摘は大間違い」阪神×中日の判定抗議をめぐる論評に「喝!」
3
「バーカ、タコ!」佐々木主浩が憤激したヤクルト一塁コーチの「怪しげな動き」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
4
元埼玉県警特殊部隊員が明かす「日本で9歳以下の行方不明者は年間1000人」戦慄の手口
5
「ダウト最弱王」に映り続けたアンミカに「拒否反応」を起こす「これだけの理由」