スポーツ
Posted on 2015年03月07日 17:56

掛布雅之 「メジャー級」高橋光成の大物度

2015年03月07日 17:56

20150312t-2

 将来は、メジャーでも通用する投手になるのではないでしょうか。西武のドラフト1位、高橋光成です。先週のコラムで紹介した若虎の有望株、横田との対決で逸材ぶりを見せました。

 2月18日に高知・春野で行われた二軍の練習試合に先発した高橋は、MAX152キロのストレートで1回を1安打無失点に抑えたのです。

 先頭打者の横田には、ストレート狙い一本にしぼるよう指示を出していたのですが、それでも空振り三振したのですから球威は相当です。日本ハム・大谷ほどのアスリート体型ではありませんが、身長188センチ、90キロのバランスのよい立派な体をしています。かつて松坂がルーキー時代にそうだったように、高卒1年目とは思えないほどライオンズのユニホーム姿も似合っていました。ユニホームに着られているのではなく、しっかり着こなしているのです。

 マウンドさばきも堂々としており、さすが、13年夏の甲子園で2年生エースとして優勝しただけのことはあります。練習試合での球を見ると、ドラフト1位で競合せずに西武が一本釣りできたことが不思議なくらいです。もちろん、プロ野球の先発投手として長い回を投げるのには、これから体力をつける必要があります。それでも、ストレートの速さというのは打者の遠くへ飛ばす力と一緒で、持って生まれた才能です。18歳の右腕には大物感が漂っています。

 阪神にも非常に楽しみなルーキーが加入しました。ドラフト1位の横山雄哉は、身長183センチの本格派のサウスポーです。「左胸鎖関節炎症」で自主トレの調整が遅れていましたが、二軍の高知・安芸キャンプで大器の片鱗を見せてくれました。昨年のドラフトでは早大・有原(日本ハム)、亜大・山崎(DeNA)の抽選クジを外し、いわゆる外れ外れの1位でしたが、よくこれほど力のある投手が残っていたなという感じです。

 彼は上から腕を振り下ろす縦の角度に加え、横の角度も持っています。右打者の内角へのストレートがスライダー回転しながら、懐をえぐるのです。右打者への強力な武器となり、シーズン中もバットをへし折るケースが見られるのではないでしょうか。変化球に頼らず、プロでもストレートにこだわる投手になってほしいと思います。これからもっと調子も上がっていくでしょうし、開幕ローテに名前を連ねてもおかしくない力を持っています。

 横山だけでなく、ドラフト2位の石崎剛も、大きな期待を寄せられています。横山と同じく新日鉄住金鹿島出身の右腕で、宜野座キャンプで臨時コーチを務めた江夏さんの評価も高かったようです。スリークオーター気味の独特なフォームで、右打者は体に向かって投げられるような恐怖心を抱くはずです。タイプ的にはリリーフで力を発揮しそうですが、先発適性も試している最中です。

 チームとしてはメッセンジャー、藤浪、能見、岩田の4本柱に次ぐ先発5番手、6番手の投手が昨季からの懸案でしたが、前述のルーキー2人を加えて候補がめじろ押しです。岩貞、歳内、秋山、金田、岩本、岩崎ら、他のチームがうらやむほどではないでしょうか。開幕ローテの6人に生き残るのは誰か。直前まで激しいサバイバルが続きそうです。

◆プロフィール 掛布雅之(かけふ・まさゆき) 55年生まれ。73年に阪神入団、88年に引退。13年10月、阪神GM付育成&打撃コーディネーター(DC)に就任。著書に「新・ミスタータイガースの作り方」(徳間書店)、「若虎よ! 」(角川書店)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク