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記事全文を読む→新井カープ「ド迫力走塁」連発で懸念される2年連続「大失速スタミナ不足」
春季キャンプで広島カープの初紅白戦が行われたのは、2月9日だった。スタンドが最も盛り上がったのは、4回の攻撃。渡辺悠斗が芯で捉えた打球は一直線で弾き返されたが、中堅手のグラブに収まった。ところが二塁走者のファビアンは、その捕球位置を見て「行ける」と思ったのだろう。スタートを切り、三塁べースへと滑り込んでいった。その積極的な走塁が得点に繋がったが、新井貴浩監督は淡々と言うのみ。
「それが彼のプレースタイル。野球に対して一生懸命で、真摯に向き合ってね。見てる方は怖いけど、そこは彼のいいところでもあるんで」
この前日、新井監督はファームの練習を視察している。目立っていたのは、ドラフト1位の佐々木泰。打撃練習で快音を響かせただけでなく、実戦形式の打撃練習では果敢なスライディングを見せ、牽制球が放られた場面でも手から戻るなど、実践的な走塁を続けていた。
新加入の2人の激しい走塁。実は新井監督は今キャンプで、走塁に重点を置いているのだ。
昨年の広島の盗塁失敗は51で、リーグワースト。チーム全体の盗塁数は66で、これはリーグ3位だ。次の塁を積極的に狙う姿勢と、走塁テクニックの向上を目指しているのだ。
昨年のチーム打率2割3分8厘と、本塁打52は12球団ワーストだった。広いマツダスタジアムを本拠地としている以上、大幅増は望めないだろう。ならば機動力で得点力を上げるつもりで、その方針は決して間違っていないが、こんな指摘が聞かれた。
「昨年9月の歴史的大敗が、V逸の原因です。でも、その9月の1カ月間で喫した20敗のうち、先制点を挙げた後の逆転負けは14試合ありました」(球団関係者)
歴史的大敗の原因をもっと突き詰めれば、スタミナ切れ。「猛暑の7月、8月に飛ばしすぎたツケだ」という声もあれば、投手陣全体の頭数不足を指摘する者もいる。
その投手陣に目を向けると、2年目の常広羽也斗の評判がいい。実質、今季がスタートイヤーだ。ファビアン、佐々木もそうだが、攻守のキーマンがニューフェイスということになれば、長いペナントレースを経験していない怖さがある。ペース配分が分からず、序盤戦から飛ばしすぎてしまわないだろうか。今季も広島は「体力との戦い」になりそうだ。
(飯山満/スポーツライター)
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