芸能

吉竹史「アナウンサー試験は4000分の1の狭き門」/テリー伊藤対談(2)

テリー 女性アナウンサーって、やっぱりテレビ局の中でも特別な存在なの?

吉竹 うーん、特別な存在というか、会社の顔みたいな存在ではあると思うんです。テレビ局って全ての部署合わせて毎年10人〜15人ぐらいしか内定者がいないんですね。地方局だったら3〜4人とか。その中でアナウンサー職は1人か2人しかいないので、社内でもやはり注目は浴びますよね。「今年の新人アナどんな子?」って。

テリー 吉竹ちゃんの時は何人だったの?

吉竹 私の時はキー局が5000人、準キー局で4000人って言われてたんですよ。なので、私は4000分の1です。

テリー 1人だったの?

吉竹 はい(女性では)。

テリー スゴいね。で、結局MBSには何年いたの?

吉竹 丸7年です。

テリー そうか。吉竹ちゃんはその7年、すごく人気者だったし、素敵な環境にいたわけでしょう。何で辞めちゃったの?

吉竹 20代の女性って、「30までに○○したい」みたいな気持ちに迫られる時があるんですよ。例えば「30までに結婚したい」みたいな。それが私は「30までにフリーになるか、ならないか」だったんだと思います。

テリー でも、フリーって仕事が来るかどうかもわからないし、怖いじゃない。

吉竹 そういう不安は、もちろんありました。でも私、先が見えない人生のほうが好きなタイプなので、あえてそっちを選ぶところがあるんです。

テリー 肝が据わってるからね。

吉竹 あと、やってみたい仕事があったんですよ。「吉竹さんでお願いしたい」って言われて、ちゃんと私に来た仕事って、何か特別でうれしくないですか。ひとつひとつの仕事に対して「全力でやりたい」と思えるじゃないですか。

テリー うん。わかるけど、それは局アナにもあるでしょう?

吉竹 もちろん、あるんですけど「この時間に空いてる人、誰かいないかな」とか、はめ込み式で決まることも多かったし、年齢を重ねていくと、それがより増えていく感じだったんですね。それで「30代以降はフリーランスになって、私にお願いしたいっていう仕事に1個ずつきちんと向き合いたいな」と思って、辞めたっていう感じです。

ゲスト:吉竹史(よしたけ・ふみ)1984年、福岡県生まれ。女子美術大学芸術学部卒業。2007年、毎日放送(MBS)にアナウンサーとして入社。同年10月よりテレビ「よゐこのワケアリ」、ラジオ「桂三枝の茶屋町ホテル」のアシスタントを務め、以降、報道・情報・バラエティー・スポーツ番組で幅広く活躍。2014年、毎日放送を退社。同年、フリーアナウンサーとして「セント・フォース」に所属し、「Jリーグマッチデーハイライト」(スカパー! )や「Oha!4 NEWS LIVE」(日本テレビ系)、「ニュースで英会話」(Eテレ)、「深層NEWS」(BS日テレ)などの番組に出演。現在は「おいしい記憶きかせてください」(BSフジ)、「テリー伊藤 昭和モーレツ天国」(TBSラジオ)に出演中。

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