スポーツ
Posted on 2025年03月31日 17:58

【高松宮記念分析】勝ち時計は雄弁に物語る!サトノレーヴとナムラクレアの明暗を分けた「偽りの良馬場」

2025年03月31日 17:58

 またしても2着…。ナムレクレアが悲願のGⅠ初制覇を逃した高松宮記念(中京・芝1200メートル)を制したのは、2番人気のサトノレーヴ(牡6)だった。

 両馬の明暗を分けたのは、いったい何だったのか。原因は「偽りの良馬場」とでも呼ぶべき馬場状態にあったと、筆者はみている。

 レースの勝ち時計は1分7秒9。GⅠ戦線での勝ち馬や好走馬が顔を揃えた今回のメンバーを考えると、仮に「パンパンの良馬場」でレースが行われていたとすれば、少なくとも1分6秒台前半の勝ちタイムは出ていたはずである。

 ところが実際には、GⅠクラスの水準からは2秒近くも遅い走破時計。つまり、レース当日の芝コースは「限りなく稍重に近い良馬場」、さらに言えば「事実上の稍重馬場」だったと推定できる。

 この「偽りの良馬場」を味方に激走を演じたのが、勝ったサトノレーヴである。同馬は前走の海外GⅠ・香港スプリント(シャティン・芝1200メートル)で、香港スプリント界の強豪カーインライジングと0秒1差の3着に食い込んだが、今回の馬場はそのシャティンと同じく、スタミナが要求される馬場だったと考えられるのだ。

 他方、ナムラクレアはパンパンの良馬場でこそ、その鋭い末脚と決め手を生かせるタイプ。最後のゴール前ではサトノレーヴに肉薄する健闘を見せたものの、「偽りの良馬場」が足かせとなって、能力を全開させることができなかった。結局、重馬場に泣かされて2着に甘んじた昨年と同じ結果になってしまったのである。

 今秋に行われるGⅠ・スプリンターズステークス(中山・芝1200メートル)で、両馬が再び相まみえることになるのか…それは現時点ではわからない。しかし正真正銘の良馬場での対戦となれば、今回の着順が入れ替わる可能性は大いにある。

 ちなみに、6着に沈んだマッドクール(牡6)も、ナムラクレアとは全く逆の意味で、「偽りの良馬場」に翻弄された1頭だ。重馬場で「2戦負けなし」の実績が如実に示すように、今回の馬場はいかにも「軽すぎた」と言っていい。

(日高次郎/競馬アナリスト)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月24日 07:15

    ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 11:30

    一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 13:30

    これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク