スポーツ

あの「聖人」がグラブを叩きつけた!なぜか大瀬良大地の登板日には打たないカープ打撃陣への「秘めた心境」

 それはまるで大映映画「大魔神」の鬼の形相のようだった。

 広島カープの大瀬良大地が8回2失点で今季初黒星を喫したのは、4月16日の中日戦。大瀬良は中日打線相手に6回まで被安打1と好投していたが、7回二死から4番の細川成也に初球のシュートをレフトライン際に運ばれ、二塁打を許す。続く5番ボスラーが4球目のストレートをライト前に運び、先制点を献上した。

 さらに8回には、内野安打と四球で満塁のピンチを招くと、代打カリステに中犠飛を打たれて追加点。8回116球でマウンドを降りた。先発投手としての責任は十分に果たしたものの、打線の援護がなく、今季初勝利はまたしてもお預けとなった。

 大瀬良は不甲斐ない自分に腹が立ったのか、マウンドから戻る際、鬼の形相でグラブをベンチの屋根に叩きつけるとガックリと肩を落とし、しばらく顔を上げることはなかった。

 大瀬良は「聖人」といわれるほど温厚な性格で、これまでどんなに打線の援護がなくても、感情をあらわにすることはなかった。まさかのブチギレは、極めて珍しい光景だ。大瀬良は試合後、こう語っている。

「僕が投げている時に勝てていないので、本当に申し訳ない思いでいる」

 いや、内心は「なぜ俺の登板日には打たないのか」と思っていたのではないか。

 大瀬良は昨年、リーグ4位となる防御率1.86ながら、なぜか登板日になると打線が振るわず、6勝にとどまっている。この負の流れが今年も続いているのだ。

 ちなみにグラブを叩きつけた大瀬良はその後、ベンチ屋根の下にいたスタッフに後ろから寄り添うよう手をかけると、笑顔で謝罪。相変わらずの聖人ぶりを見せていた。

 ふがいないカープ打撃陣は、次回の大瀬良の登板日に意地を見せるしかないだろう。

(ケン高田)

カテゴリー: スポーツ   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
「致命的ミス」巨人・リチャードに阿部監督が怒りの2軍通告!でも解説者2人は「?」反応
3
さだまさしが今明かす「借金28億円と返済地獄30年」の「コンサート年間186本」究極生活
4
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
5
岡田彰布が明かした「長嶋茂雄からの直電」が今もナゾのままの「不思議な縁」