広末涼子が新東名上り線の粟ケ岳トンネル内(静岡県掛川市)で衝撃的な追突事故を起こしてから、1カ月が経った。事故そのものに対する警察の捜査は今も続けられているが、世間の耳目は、明らかになった事故の凄まじさに向けられている
事故の目撃者や捜査関係者の話を総合すると、広末が運転していた黒のジープは以下のように「5回の激突」を繰り返していたというのだ。
●追い越し車線(制限速度120キロ、片側3車線)を走行していたジープはまず、左手の走行車線(2車線)を横断して左側壁に激突
●その反動で右側壁に激突すると、さらに左側に向きを変え、第1走行車線を走行していた大型トレーラーに追突
●追突後、再び左側壁に激突したジープは、弾かれるように右側に向きを変え、最後は右側壁に激突して停止した
事故の衝撃でフロントガラスは粉々になり、堅固とされるジープのフロント部分は大破。死者が出なかったのが奇跡と思えるほどの大事故だった。同乗者こそ骨折などのケガを負ったものの、運転していた広末はほぼ無傷だった。
この「猛スピードでの5回の激突」を経て無傷だった広末の「運転技術」について、国内A級ライセンス保持者の元レーサーは、次のように舌を巻いて絶賛している。
「プロの目から見ると『運がよかっただけ』とは思えません。事故現場にブレーキ痕がなかったことを考えると、広末さんは激突のたびに巧みなハンドル操作でスピードを減じていた可能性があります。仮に咄嗟の判断でそのような対応をしていたのだとすれば、プロレーサー並みの超絶テクニックだったと言っていいでしょう」
その上でこの元レーサーは、冗談交じりにこうも進言するのだった。
「この際、広末さんは国内B級ライセンスを取得して、女子レーサーを目指してみてはどうでしょう。再起の舞台はズバリ、富士スピードウェイです。レーサーとして成功する下地は持っていると思われますから」
広末は目下、双極性感情障害などの治療に専念しているが、芸能界への復帰はかなり厳しい状況にある。元レーサーの進言は案外、いいアイデアかもしれない。
(石森巌)