芸能界には「予想もできない繋がり」が存在することがある。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」と沢尻エリカ、永野芽郁の間にある「奇妙な因果関係」とは…。
ももいろクローバーZの仕掛け人・川上アキラ氏はもともと、沢尻エリカのマネージャーだった。2007年、あの<「別に…」発言によって、沢尻は芸能活動休止に追い込まれる。
沢尻の仕事がなくなったことで、川上氏は結成したばかりのももいろクローバーのマネージメントを依頼される。彼はプロデューサー感覚でグループを育て上げ、ももクロは国民的アイドルグループへと成長した。
沢尻の事件がなければ、川上氏がももクロをマネージメントすることはなかったかもしれないし、ここまでグループが大きくなっていないかもしれない。
さて、この「沢尻=ももクロ」の関係は、思わぬ連鎖を生む。ももクロのリーダー・百田夏菜子の弟・百田和登氏が、のちに同じ所属事務所スターダストプロモーションに在籍する永野芽郁の専属マネージャーに抜擢された。彼は中学時代から、ももクロのライブスタッフとして活躍している。その経歴が買われての起用だろう。
つまり…もし沢尻騒動がなく、ももクロがブレイクしていなければ、百田弟が永野をマネージメントすることはなかっただろうと考えられるのだ。
ただし彼は今年3月に、撮影現場で尊大な態度を取っていると報じられ、「彼女の足を引っ張りかねない」と指摘された。そして4月、永野と田中圭の不倫疑惑が発覚し、マネージャーとしての管理が行き届いていなかったのではないか、との見方も出ている。
「永野と田中のスキャンダルを事前に把握できなかったことで、事務所内での立場は危うくなっている可能性はあります」(芸能プロ関係者)
話は沢尻に戻るが、彼女は2019年、麻薬取締法違反で逮捕され、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」のを降板。永野も不倫騒動により、来年の大河「豊臣兄弟!」の出演辞退を発表した。
奇妙な因果関係をおさらいしよう。もし沢尻の「別に…」騒動がなければももクロはブレイクせず、百田の弟が永野のマネージャーになることもなく、永野の不倫スキャンダルを防げたかもしれない。
そして沢尻と永野は不祥事で大河ドラマ降板という共通点を持つこととなり、これがスキャンダルによって人生が一変する芸能界の厳しさを象徴している。
(魚住新司)