2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」とラジオ番組「永野芽郁のオールナイトニッポンX」(ニッポン放送)を立て続けに出演辞退した永野芽郁は、事実上の「活動休止」となりつつある。CMも含め、全ての仕事を失うこととなったが、5月16日に公開された主演映画「かくかくしかじか」の原作者である漫画家の東村アキコ氏は、複雑な胸中を語っている。
5月18日のABEMA「日曜The NIGHT アキコとオサムが一夜限りの緊急生放送」に生出演した際のことだ。「週刊文春」の報道を当日に知ったという東村氏は、
「すごいびっくりして、監督とかプロデューサーとか皆で慌てましたね。『あとは公開を待つのみ』って思って楽しみにしていたから」
一方で永野の演技に関しては、
「芽郁ちゃんは一回もNGなかったんですよ」
宮﨑弁で量も多い台詞を一度も噛むことなく演じた永野の演技に舌を巻き、
「『ガラスの仮面』の北島マヤがここにいる、と思って」
漫画家らしい表現で、最大限の絶賛である。本番直前に台本をチェックすることもなく、完璧に台詞を頭に入れている永野の姿に感嘆したという。
東村氏は、永野が演じてくれるなら映画化したいと、自ら熱心にオファーをしている。まさかそんな女優が不倫スキャンダルを起こすとは…。
ところで、永野の台詞覚えの良さは以前から定評があり、その才能は「スキャンダルの相棒」たる田中圭にも共通するという。テレビ関係者が言う。
「田中も本番でNGを出さない能力は優れています。前の晩にどんなに痛飲しても、台詞はきちんと頭に入っているのだから驚き。酒によるトラブルは以前から懸念されていましたが、それでもドラマ制作者が田中を使いたがったのは、この能力のおかげなのです」
2023年1月期のドラマ「リバーサルオーケストラ」(日本テレビ系)に主演した門脇麦は、W主演の田中について、こう語っている。
「圭さんは本当に噛まないイメージ。噛んでる姿を一回も見たことがない。指揮者役で、いろんなこと説明するじゃないですか、音楽用語とか」
永野と田中に共通した、台詞を完璧に覚えてNGを出さないという才能。スキャンダルを否定する「口裏合わせ」の台詞も、噛まないように完璧に覚えた、ということで…。
(石見剣)