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記事全文を読む→【世界の「最凶独裁者」列伝】1カ月で民衆6万人を処刑!目をくり抜き熱湯で皮膚を剥がして手足陰部を切り取った「イヴァン4世」
ロシアの現独裁者プーチンによる鶴の一声で始まったウクライナ侵攻から、はや3年5カ月あまり。6月にはイギリス国防省が、ロシア軍の死傷者数が100万人に到達したと発表した。
旧ソ連時代、人類史に残る大量虐殺を行ったのは独裁者スターリンだが、その源流とされるのは、16世紀に専制君主として恐怖政治を行い「雷帝」と恐れられたイヴァン4世だった。
「雷帝」はロシア語で「恐ろしい」を意味するが、イヴァン4世はロシアの内政を整えた名君と評される一方、その常軌を逸した残虐ぶりは、数多いる独裁者の中でも群を抜いている。
そんな人間形成のもととなったのは、幼少時に植え付けられた貴族への不信感だった。幼くして父母を失い、モスクワ大公に即位したイヴァンは、大人たちの醜い権力闘争を見ながら育った。その結果、動物をむごたらしい方法で殺すことに快楽を覚える、嗜虐的少年に成長。
ただ、アナスタシヤという伴侶を得てからは、その残虐な性格は影を潜め、貴族や教会の勢力を抑えながら国威を高めた名君として称えられた。
しかし、平穏な日々は長くは続かなかった。突然の妻の死がイヴァン4世の孤独を募らせるとともに、以前にも増して残虐性をむき出しにするようになった。少しでも気に食わなければ、相手が貴族だろうが民衆だろうが、お構いなし。下級貴族で編成された秘密警察「オプリーチニキ」に命じ、次々に連れ去っては殺戮を繰り返したのである。
凄惨を極めたのは1570年、ノヴゴロドという街における、住民大量殺戮だった。イヴァンは住民らに「ポーランドに寝返った裏切者」というレッテルを貼り、1カ月間になんと6万人を処刑。女性から子供に至るまで容赦なしで、しかも殺害した人数もさることながら、その方法がおよそ尋常ではなかった。
ある者は目をくり抜かれ、鼻を削ぎ落され、さらには舌まで抜かれた。熱湯を浴びせられ、皮膚がズルッと剥けた後、手足だけでなく陰部を切り取られる者も。それはまさに、地獄絵図だった。
そんな独裁者に、終焉の時がやってくる。きっかけは、妊娠中の息子の妻を殴って流産させ、息子とつかみ合いになったことだった。イヴァン4世は、最愛の息子をも殴り殺してしまう。しかしなんとも自分勝手なもので、さんざん人をなぶり殺しておきながら、息子を殺した贖罪の念に駆られたのである。
この男が静かに息を引き取ったのは、息子の死から2年後のことだった。そんなイヴァン4世の誕生日は、8月25日。
のちに独裁者となるスターリンは自身を雷帝になぞらえ「20世紀のイヴァン雷帝」と呼ばれることを好んだというが、イヴァン4世からスターリン、そしてプーチンへと受け継がれる「大量虐殺のDNA」に、改めておぞましさを感じずにはいられないのである。
(山川敦司)
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