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記事全文を読む→【セ・リーグDH制導入】「大谷ルール」採用が与える影響は
8月4日、セ・リーグは東京都内で理事会を開催し、2027年シーズンから指名打者(DH)制を導入することを正式に決定した。MLBではアメリカン・リーグが1973年に採用し、パ・リーグは75年から導入済みだったが、セ・リーグはこれまで一貫して9人打順制を堅持してきた。
社会人野球界では日本選手権や都市対抗で80年代後半からDH制が導入され、近年のWBCや東京五輪など国際大会でもDH制が採用される例が増えていた。さらに、MLBナ・リーグが2022年にDH制を導入、東京六大学野球と関西学生連盟が26年春からDH制を採用し、高野連も同年からDH制に踏み切る。これにより、プロ・アマ・国際を通じて、DH制未採用の主要野球リーグはセ・リーグのみという状況になっていた。
セでもDH導入の議論自体は以前から存在していたが、各球団では時期尚早との慎重意見が根強かったという。ただ、東京六大学、高野連の導入決定をきっかけに、セ球団も対応へ傾き始めた。ただ、27年からの実施となったのは、スカウティング方針の見直しや既存選手との契約調整など球団運営に影響が出るため、約1年半の準備期間が必要との判断からだった。
加えて、MLBで注目された“大谷ルール”――先発投手が降板したあともDHとして残れる制度――も採用される見通し。セ・リーグ鈴木清明理事長(広島)は、「MLBでも大谷選手という素晴らしいプレーヤーを見せることでファンが増える。それは野球界にとって素晴らしいこと」とコメントしている。
従来、足や肩に不安がある選手は守備力で評価が分かれるため、プロ志望を躊躇するケースもあった。しかし、今後は打撃力さえあればDHとして倉庫的に起用される場が広がる可能性がある。「第2の大谷翔平」が誕生する土壌として、大きな意味を持つ制度変更に違いない。
セ・リーグのDH制導入は、プロ野球のスタイルを一変させる歴史的ターニングポイントとなる。国内外の大会やリーグ制度との整合性が取れ、新戦略を巡る選手起用やチーム構成も見どころだ。
(石見剣)
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