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記事全文を読む→「鳥肌ゴール」でも最下位に転落したアルビレックス新潟…浮上のカギを握る「新戦力7人」の光明
アルビレックス新潟が再び、最下位に転落した。
Jリーグ第26節、ホームに川崎フロンターレを迎えた新潟は開始7分に先制したが、前半のうちに追いつかれ、引き分けた。最下位の横浜FCが首位ヴィッセル神戸を1-0で破り、勝ち点3を奪ったことで、新潟が最下位に転落。J1残留に黄色信号が灯った。
2020年に、FCバルセロナで育成に携わっていたアルベル・プッチ・オルトネダ監督が就任。ボールを保持するポゼッションサッカーを新潟に植え付けた。2022年からは松橋力蔵コーチが監督に昇格。ポゼッションサッカーに磨きをかけてJ1に昇格した。2023年は10位と健闘し、昨季は残留争いに巻き込まれたとはいえ、ルヴァンカップで決勝に進出した。
ただ、クラブの資金力、規模からいえば、選手を取られる立場。毎年のように主力選手が移籍している。今季は選手だけでなく、松橋監督もFC東京に取られた。
そんな中で新たに監督に就任したのが、J2水戸ホーリーホックでユース監督の経験はあるものの、トップチームで指揮の経験がない樹森大介監督。ポゼッションサッカーは継承したけれど、采配に問題があった。選手交代を行なっても状況が変わらないことが多く、時には選手交代がマイナスになることも。結局、成績不振で6月末に解任。代わりに就任したのが、入江徹監督だった。
入江監督は10年以上も新潟で、アカデミーやトップチームの指導を経験してきた。ところが今夏、主力6人が移籍してしまう。緊急で7人もの選手を補強したものの、先発メンバーが半分入れ替わるという事態に陥った。
それでも川崎戦の先制点は、鳥肌が立つような新潟らしいパスワークからのゴールだった。左サイドからダイレクトパスを4本つなぎ、中央から決めた。しかもこのゴールには、新戦力が4人も絡んでいる。
入江監督が短い期間でどういうトレーニングをしてきたのかはわからないが、補強した選手全員がしっかりした技術を持ち、チームに馴染んでいる。その中でも大きな戦力となりそうなのが、ワントップのブーダだ。
新潟の武器は、ポゼッションサッカー。パスワークで崩してチャンスを作り出す。そこに186センチのブーダが加わり、前線に起点ができたことで、ロングボールや縦パスが有効な武器になってきた。ヘディングの強さだけでなく、ボールが収まるし、周りの選手を使うのもうまい。スウェーデン生まれのスウェーデン育ち、地元でプレーしていただけに、日本の蒸し暑さに適応できるかどうかが懸念材料だった。ところが2試合連続フル出場を果たし、2試合とも11キロ以上の走行距離を記録。全く問題はなかった。
残留争いをする横浜F・マリノスは角田涼太朗、ディーン・デイビッドがゴールを決め、勝ち点3を獲得した。横浜FCはGKヤクブ・スウォビィクの好セーブで首位・神戸を破った。どのチームも、新戦力が結果を出している。それは新潟も同じで、7人の新戦力がどこまで結果を出せるかが、残留の大きなカギを握っている。
いずれにしろ、最下位の新潟にとって「いい試合だった」では意味がない。欲しいのは勝ち点3なのだ。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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