スポーツ
Posted on 2025年09月11日 18:00

「嬉しいけど2023年ほどの感動はない」虎党が阪神ぶっちぎり優勝に複雑な理由

2025年09月11日 18:00

 藤川球児監督が率いる1年目の阪神タイガーズは、2位に大差をつける独走で史上最速の優勝を決め、球界に「常勝時代」の到来を印象づけた。だが、その強さがもたらしたのは、ファンにとって「意外」な感情だった。

「最高に嬉しい。でも2023年ほどの感動はない」「厳しい中を勝ち抜いたというより、圧倒的すぎて感情の行き場に困る」

 大きな喜びに違いはないが、あまりに余裕のある優勝に戸惑う声が相次いだのである。

 振り返れば、14年には和田豊監督の下でクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズに進出したものの、リーグ制覇には届かなかった。2005年のリーグ優勝から長い空白を経て、岡田彰布監督が率いたチームが18年ぶりにリーグを制し、日本一まで駆け上がった23年こそが、本当の歓喜としてファンの記憶に刻まれている。「2023年はテレビ見ながら泣いていた」「あれほどの感情はもう味わえない」という声が示すように、あの優勝は別格の体験だった。

 その記憶が鮮烈なだけに、今季の優勝は「強すぎて逆に実感が湧かない」と受け止めやファンが多いようだ。しかも巨人やヤクルトは主砲をほぼ欠いたシーズンだっただけに、「相手が弱すぎた」という印象も強いのだろう。
 
 真価が問われるのはこれからだ。阪神は2リーグ分立後、一度もリーグ連覇を達成していない。早々に優勝を決めた翌年こそ難しいという見方もあり、安定した強さを維持できるかどうかが次の課題となる。まずはCSで結果を残し、その先に控える日本シリーズで再び頂点をつかめるか。圧倒的な力でリーグを制した阪神が真に黄金期を築けるかどうかは、この秋の短期決戦にかかっている。

(ケン高田)

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