スポーツ
Posted on 2025年09月16日 13:00

【阪神】ネルソンのナックルボールは短期決戦で有効?「先発かリリーフか」で大論争

2025年09月16日 13:00

 阪神タイガースの新助っ人、ニック・ネルソンが、甲子園での先発デビュー戦で結果を残した。9月4日のバンテリンドームでの中日戦に続く来日2度目の先発で、5回81球、3安打1失点と安定した投球を披露。試合をつくり、日本での先発初勝利を手にした。ポストシーズンを前に、短期決戦での起用法に幅を与える内容となった。

 注目を集めたのは、MLBフィリーズに在籍していた昨季から本格的に取り入れている「ナックルボール」だ。初回、先頭の岡林勇希への初球は129キロのナックルでボール。その後のストレートを安打されたが、要所では効果を発揮した。150キロ超の直球にチェンジアップ、スライダー、カーブを交え、中日打線を3安打に抑え込んだ。ネルソンは「捕手の方々がしっかり止めてくれるので思い切って投げられる」とコメント。坂本誠志郎や梅野隆太郎ら捕手陣への感謝を示した。

 ナックルは右手の爪で押し出し、無回転に近い軌道で揺れるため「魔球」と呼ばれる。制御が難しい一方、打者にとっては予測不能な武器となる。メジャーではフィル・ニークロやウェイクフィールドが代名詞となったが、日本で本格的に使った投手はほとんどいない。藤川球児監督も起用法について「そのあたりは含みを持たせてもらいたい」と語り、短期決戦での切り札候補として期待をにじませた。

 ファンコミュニティサイトでは「日本シリーズで奇襲先発もある」「ブルペンデーなら有効」と期待する声がある一方で、「短期決戦ではリリーフが現実的」「チェンジアップこそ生命線」と冷静な意見も交錯している。

 ナックルボールは計算しづらいが、はまれば打者を圧倒する魔球。 ネルソンがどこまで操れるかが、阪神の日本一奪還を左右するかもしれない。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/10/28発売
    ■630円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク