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記事全文を読む→【中国】習近平7700億円軍事パレードが際立たせた「抗日戦勝利」歴史の書き換えと矛盾
中国が威信を誇示した上海協力機構(SCO)首脳会議(8月31日)、さらに「抗日戦勝利80周年」を名目に行われた大規模軍事パレード(9月3日)から約2週間が経過した。財政難の中で約7700億円を投じて実施された今回のパレードは、習近平国家主席にとって外交的な勝利である。反トランプ感情に傾きかけた国々の視線を中国に引き寄せる狙いは、一定の成果を上げたと言える。
しかし、この「勝利」は同時に「終わりの始まり」の象徴でもある。習近平がロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記という“二匹の狼”を従えて閲兵したこと自体が、国際社会に衝撃を与えた。
中朝関係は時に険悪化しながらも完全には断絶しなかった。朝鮮戦争では中国が自国の戦いのごとく参戦し、毛沢東の息子が戦死するほどの犠牲を払った歴史がある。しかし北朝鮮は中国の影響下に入ることを拒み、ロシアと天秤をかけながらエネルギーや食料を確保してきた。ロシアもまた「兄貴分」を自負してきたが、ウクライナ侵攻の失敗で経済力の低下は明らかとなり、中国を従える力は失われている。
習近平が両者を“従えた”という構図は歴史的事件といえるが、そこには三つの目的がある。第一に、バブル崩壊で沈んだ国民意識を鼓舞し、中国共産党の存在意義を取り繕うこと。第二に、トランプ率いる米国への対抗。第三に、共産党の「歴史」を書き換えることである。
今回のパレードは「抗日戦争勝利80周年」と銘打たれ、日本軍の残虐さを強調する映画や宣伝を通じて反日世論の喚起を狙った。しかし実際には、日本軍と激戦を繰り広げたのは蒋介石率いる国民党軍であり、毛沢東率いる共産党軍は戦闘を回避して力を温存していたのが実態だ。歴史的事実に照らせば、中国共産党が「抗日戦争の勝利」を語る資格はない。
この矛盾は国内の学者によって繰り返し告発されてきた。習近平政権が「歴史の書き換え」を強行するたびに、その虚構はむしろ際立っている。
(ジャーナリスト・団勇人)
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