政治
Posted on 2025年09月17日 18:00

自民党総裁選の最大争点は「石破票」の行方…雲散霧消か、復活か

2025年09月17日 18:00

 自民党総裁選は9月22日に告示され、10月4日の投開票に向け各陣営は本格的な選挙モードへ突入した。
 
 注目されているのは「石破票」の行方である。昨年の総裁選で石破茂首相が勝利できたのは、長年にわたる地方重視の姿勢が地方票を集めたためだ。幹事長や地方創生担当相時代から地方組織に根を張り、各地で信頼を積み重ねてきたことが大きな要因とされる。

 実際、昨年は1回目の投票で108票を獲得し、決選投票でも高市早苗氏を抑えて勝利した。石破氏が強かったのは北海道、東北、九州など農林水産業が盛んな地域であり、高市氏は東京や大阪など都市部で優位に立つ構図だった。今回も地方票の動向は勝敗を大きく左右するとみられる。

 一方で、石破票を「すでに死滅した」と断じる声もある。石破政権下での選挙連敗や政策対応への不満から、辞意表明前から「石破離れ」が始まっていたとの指摘も少なくない。実際、昨年の総裁選で石破氏を支持した北海道、青森、秋田、茨城などからは「石破政権を止めろ」との要望が上がっていた。

 さらに、石破氏を支えてきた要人の動きも変化している。昨年の総裁選で推薦人を務めた遠藤利明元総務会長は、山形県連会長として参院選敗北の責任を取り辞任。かつて石破派だった田村憲久元厚労相や、推薦人だった渡海紀三朗前政調会長らも相次いで距離を置いた。こうした事情から「石破票は雲散霧消」とみる向きもある。

 ただし、石破氏の影響力を完全に否定するのは早計だとの見方も根強い。「依然として地方議員や党員の間には石破支持層が存在する」「小泉氏などが石破票の受け皿になる可能性もある」との声も聞かれる。

 今回の総裁選は石破票に加え、麻生派、旧安倍派の動向、さらには物価高や対米関係といった国政課題も複雑に絡み合う。石破票が消えるのか、それとも再び影響力を発揮するのか――。決戦まで2週間、各陣営の戦略と駆け引きから目が離せない。

(田村建光)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年03月01日 08:30

    3月16日の確定申告期限が刻一刻と迫る中、国税当局が不穏な動きを見せている。ターゲットは、SNSやマッチングアプリを主戦場に男性らから多額の「手当」を吸い上げるパパ活女子、そして華やかな生活を売りにするインフルエンサーたちだ。かつては「男女...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    エンタメ
    2026年03月03日 07:00

    小学館の漫画アプリ「マンガワン」をめぐる問題が、波紋を広げている。発端は、過去に児童買春・ポルノ禁止法違反で罰金刑を受けていた漫画家が、別名義で新連載を開始していたことだ。編集部は起用判断の不備を認め、当該作品の配信停止と単行本の出荷停止を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年03月05日 15:30

    ロケット打ち上げが、また失敗した。宇宙事業会社スペースワン(東京都港区)が3月5日午前に、和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた小型ロケット「カイロス」3号機は上空で飛行中断。打ち上げから4分後の措置だった。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/24発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク