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記事全文を読む→藤井聡太が「唯一勝てない」と評した男 19歳・岩村凛太朗、四段昇段で将棋界に旋風
将棋界に新星が現れた。東京都練馬区出身の岩村凛太朗(19歳)が、2025年前期・第77回三段リーグ(4~9月)で14勝4敗の堂々たる成績を収め、首位で四段昇段を決めた。昇段日は10月1日付。今回の三段リーグは参加40人、昇段枠は通常わずか2人で、競争率は20倍に達する難関だ。今期は次点規定により計4人が同時昇段となったが、その中でも首位を勝ち取った岩村の実力は際立っている。
2006年7月31日生まれ、飯塚祐紀八段門下。幼少期から詰将棋に引き込まれ、5歳のころにはすでに解答や創作に熱中していた。盤駒を使わず頭の中だけで構想できることから、通学や移動中も自然と問題を思い描いていたという。「詰将棋解答選手権2025」では、藤井聡太七冠に次ぐ2位となり、その才能を証明。藤井から「早解きでは岩村くんに勝てる自信はない」と言われたことで自信を強めたという。
創作面でも快挙を成し遂げている。詰将棋作家の最高栄誉「看寿賞」を、22年度に中編部門で2作同時受賞。さらに翌23年度には中編作「バーフバリ」(43手詰)でも受賞し、10代で通算3度の栄冠を手にした。緻密な構成力と独創的な発想を兼ね備えた作風は、詰将棋界で高い評価を集めている。
棋風は阪田流向かい飛車を得意とする力戦派。師匠の影響で矢倉を指していた時期もあったが、やがて振り飛車の可能性に惹かれ、自らのスタイルを築き上げた。型にとらわれず、局面に応じて柔軟な構想を描けるのが強みだ。性格診断の「INFJ(理想主義者タイプ)」を自称し、信念を貫く姿勢は盤上にもにじみ出ている。ファンの間では「将棋そのものより先に将棋盤に興味を持った」というユニークな逸話も語られ、独特の感性が早くから注目を集めてきた。
今期の三段リーグでは、制度開始以来初めてとなる「同時4人昇段」も話題となったが、その中で首位を勝ち取った岩村の実力は群を抜いている。目標とする棋士には佐藤康光九段や藤井猛九段を挙げ、王道の定跡に裏打ちされた構想力と、予測不能な力戦の組み立てを両立させるのが岩村の持ち味だ。詰将棋で培った圧倒的な読みの力と終盤力は、今後の実戦でも大きな武器となるだろう。
藤井七冠がその才能を認めた岩村四段は、将来、藤井の好敵手としてタイトル戦線を盛り上げる可能性を秘めている。プロ棋士として歩み始めた19歳の挑戦は、すでに多くのファンの期待を背負い、新時代の将棋界を切り拓く存在として注目されている。
(ケン高田)
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