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記事全文を読む→Web論壇の気鋭・御田寺圭 高市政権誕生に盛り上がる阿呆どもへ「石破は正しかった」と思う日が来るぞ
高市政権誕生の背景と、恐怖の未来を斬る。この政権の本質がわからず浮かれる阿呆どもへ向け、アサ芸初登場の御田寺圭氏が警鐘を鳴らす。
高市早苗・自民党総裁が首班指名を無事に終え、内閣総理大臣となった。
憲政史上初の女性首相誕生は、これまで日本にはびこってきた欺瞞的な言説に対する「銀の弾丸」になる。かねてより一部の左翼的な人々は、「ジェンダーギャップ」や「ガラスの天井」といった言葉を振りかざし、日本を「女性差別社会」だと断じてきた。裕福な生まれでもなければ世襲でもない女性が実力でのし上がって総理大臣になることは、本来ならそうした人びとにとっては快事のはずだ。ところが、イデオロギー的に自分たちとは異なる女性リーダーが誕生した途端、「女性なら誰でも支持するわけではない!」と一斉に逆上したのだ。
結局のところ、彼らが求めていたのは「女性の活躍」そのものではなく、「自分たちの党派性に親和的で、なおかつ仲間内で“推し”ても安全な都合のよい女性」でしかなかったのだ。「女だから」と甘えることなくキャリアを築いてきた高市氏は、当然ながら「女だから」という理由での保護や優遇をよしとしない。この姿勢は、弱者・被害者であることで道徳優位性を示し、これによって有形無形の優遇や譲歩を引き出してきた人びとにとって最も都合が悪い。「あいつは中身オッサンだ!」という彼らの(極めて性差別的な)罵声はその焦りの表れに他ならない。高市早苗という存在は、彼らが十年一日のごとく唱えてきた「女性差別」という無敵論法を、その存在そのものによって粉砕する。
「日本は女性差別社会だ!」と煩かった界隈が阿鼻叫喚の巷と化している様は、たしかに痛快で、思わずハイボールをあおりたくなる。しかしながら、彼らの噴き上がっている様子を見て溜飲を下げているだけではいけない。高市政権は左翼だけでなく国民生活にとっても毒となりかねないからだ。高市氏の政策ブレーンには、高橋洋一氏や藤井聡氏といった積極財政派の論客が名を連ねる。彼らの主張を鵜呑みにするのであれば、高市政権はインフレ局面であるにもかかわらず、減税、給付、金融緩和の維持といった“アクセル”をさらに踏み込むことになる。
インフレそれ自体が、国民の手持ちの現金の価値を奪う「隠れた税金」であることは論をまたない。高市政権はこのインフレをさらに加速させ、円の購買力を決定的に破壊しかねない。マネーは株や不動産へと逃避し、一般大衆の暮らしはますます困窮していく。また自民党と連立を組み高市氏の首相就任の立役者となった日本維新の会の改革も─維新執行部が忖度したのか、政権側が呑ませたのかは定かではないが─教育無償化や食品関連の消費税の引き下げといった「バラマキ」系の部分は残されているが、高齢者の医療サービスの窓口負担3割への引き上げや年金改革関連といった、歳出削減の核心部はしれっと削除されてしまっている。副首都構想と議員定数削減という維新の結党以来の宿願を「ごほうび」にされてしまっては、維新が高市政権の「よき監視役」になることは難しい。
石破茂前首相が示してきた政策は高市首相のそれとは対照的だった。前首相は一貫して財政規律の重要性や、行き過ぎた金融緩和の「出口」を模索する必要性を訴えていた。世の中が財政出動を求めるムードのなか“逆張り”する格好となり大衆的な人気を得るには至らなかったが、高市時代に始まるインフレの苦しみの中でこそ、「日本の未来を思えば、石破政権こそ必要な政策をやっていたのだ」と懐かしく振り返られる日がいつかやってくるかもしれない。
いずれにせよ高市氏の誕生は、ポリコレ・ジェンダー思想という「政治的な毒」を中和する一方で、インフレという「経済的な毒」を社会に撒き散らす。「毒を以て毒を制す」時代の幕開けである。左翼的言説の支配的影響力が終焉を迎えることは歓迎しつつも、それとはまったく別の角度からやってくる高市政権の「刃」には備えなければならない。その刃とはインフレであり円安であり、そしてそれに続く「金融所得課税の強化」だ。高市氏はかつて、金融所得への税率引き上げを掲げている。これは「インフレ税から逃げることは許さんぞ」という強烈なメッセージだ。
この大荒れ必至の時代を生き抜くために、我々は徹底した「自衛」を敢行する必要がある。もはや円預金に資産を寝かせておくことはリスクだ。資産は、株だけでなく、金やプラチナ、あるいは不動産(特に売却益に優遇があるマンション)へと、手広く分散させなければならない。そもそも元手がない人は魚を釣ったり、家庭菜園を始めたり、なるべく生活コストのかからない暮らしへとシフトし、またそのための知識を集めるべきだ。冗談で言っているわけではない。これから始まるインフレとはそれほど恐ろしい暴風なのだから。
高市政権は、自民党らしさを刷新するように見えて、その実態は安倍政権で盤石となった「自民党らしさ」をさらに濃縮させた政策を打ち出す。左翼がギャフンと言ったことに浮かれているだけでは、今度は我々自身がインフレと増税によって高市氏に“狩られる”ことになる。それくらいの危機感を持ち、これからの時代に臨むべきである。
御田寺圭(みたてら・けい)文筆家。「テラケイ」「白饅頭」名義で広範な社会問題についての言論活動を行う。著書に『フォールン・ブリッジ』など。
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