スポーツ
Posted on 2025年11月17日 11:00

森保ジャパン「ガーナ戦2-0快勝」の収穫は佐野海舟と鈴木淳之介でも「W杯優勝」を目指すなら「意味のない試合だった」

2025年11月17日 11:00

「強化試合」と呼べるほど、歯ごたえのある相手ではなかった。
 サッカー日本代表は11月14日、豊田スタジアムにアフリカの強豪ガーナ代表を迎えた。日本は立ち上がりから主導権を握り、前線からのプレッシャーをかけて、ガーナに攻撃の形を作らせない。すると16分、右サイドでボールを持ち上がった佐野海舟(FSVマインツ05)からのパスを南野拓実(ASモナコ)が冷静に決めて、日本が先制する。

 後半に入っても、日本はスキを見せない。ガーナにチャンスらしいチャンスも作らせず、逆に60分、久保建英(レアル・ソシエダ)のパスを受けた堂安律(フランクフルト)が得意の右45度から技ありのシュートを決め、引き離した。その後はブラジル戦の勝利がまぐれではなかったことを証明するかのように、完璧な試合運びで2-0と逃げ切っている。

 確かにガーナはチームの中心選手が、ケガやコンディション不良で招集できなかった。それでもアフリカ人特有の身体能力の高さや、球際の激しさは見られず。森保一監督は、思っていた以上にガーナのレベルが低いと思ったのだろう。後半途中から北野颯太(レッドブル・ザルツブルク)、後藤啓介(シント=トロイデン)と代表初招集の選手や、藤田譲瑠チマ(FCザンクトパウリ)、安藤智哉(アビスパ福岡)、佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)と、代表歴の少ない選手を、余裕をもって交代出場させている。
 ただ、ガーナにシュートを5本しか打たせていない快勝なら、3点目、4点目を奪ってほしかった。

 それでも収穫はあった。新戦力の発掘が目的だった9月、10月、11月の試合で、ボランチの佐野とDF鈴木淳之介(FCコペンハーゲン)は間違いなく、代表の新戦力となっている。
 佐野はボール奪取能力に長けていて、遠藤航(リバプール)の後継者といわれている。運動量があり、ボールがあるところに必ず佐野がいる、と思ってもいい。これまで守備の評価は高いものの、攻撃力に課題があった。ところがガーナ戦ではボールを奪ったあとに、普通なら近くの選手に渡すのだが、ドリブルで運んで南野のゴールをアシストし、積極的に攻撃に絡んでいた。

 鈴木も試合を重ねるたびに、評価を上げている。日本代表では3バックの左だが、FCコペンハーゲンでは3バックの右や、右サイドバックのポジションでプレーしている。ガーナ戦の終盤は、自身初という左ウイングバックでプレーした。最終ラインならどこでもできる、貴重な選手。どのポジションでも代表レベルでプレーできるはずだ。
 ただ、W杯で優勝を目指すというのであれば、もっと強い相手と試合をしないと意味がないと思うのだが。

(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク