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先のX氏が現金強奪に勧誘されていたという、香港の事件に話を戻そう。
「密輸に関与している人間が内通者となって、実行グループをまとめられる人間にタタキを持ちかけるんだ。なんたって、カネを持ち歩く時間、場所がわかっているからな。多額の現金をバイヤーがリュックに入れて持ち歩いている場合が多く、準備して狙えばたやすいわけだ。そもそも、まともなヤツが金の密輸に手を染めることなんてないだろ? 蛇の道は蛇、独自にネットワークを持ってる人間は、もっと儲けようと考えるよな」(X氏)
実際、香港の繁華街のド真ん中で起こされたこの事件では、逮捕されたメンバーの中に被害者サイドの内通者がいた、とされている。
ところで、X氏は今回の香港での強奪に加担することを見送ったという。
「成功報酬は奪った現金を折半と言われた。報道によると被害額は5100万円だから、その半分だよ。心が動いたな。もちろん、やっても自分では現地に向かわず、実行犯を立てるつもりだった。それでも中国マフィアの筋に相談したら『共産圏の香港は監視カメラだらけで、すぐ捕まる』って。それに、『向こうで捕まったら、邦人犯罪に中国の公安が黙ってないだろう』ってアドバイスで、考え直した。結果的に犯人は捕まってるから、助かったわ(笑)」(X氏)
それはさておき、金の密輸と現金強奪はまるで背中合わせ、一対となるように日々、安易に行われているのが現状のようだ。
「上野の事件では、タタいたほうのクルマが暴力団関係者の名義だったってな。こんな足の付きやすいことしたのも、サツに捕まるとは思ってなかったからだ。雑な犯行が目立つのも、金、カネに目がくらんだ連中の感覚がマヒしているんだろうよ」(X氏)
光輝くゴールドとは対照的に、一連の事件は今も漆黒の闇の中にある。
アサ芸チョイス
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