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記事全文を読む→MLBエンゼルス「史上最高6400億円で売却」は大谷翔平のおかげ…放映権料と球団価値を一気に押し上げた
かつて大谷翔平が在籍し、現在は菊池雄星が所属するロサンゼルス・エンゼルスが、40憶ドル(約6400億円)で売却される。
今年6月、サンディエゴ・パドレスが約39億ドル(6240億円)で売却されたが、それを上回るメジャーリーグ(MLB)史上最高額となる。他の29球団オーナーの承認手続きが必要であり、
「新体制が正式にスタートするのは、来年3月頃と予想されています」(現地記者)
それにしても、40億ドルとは驚きだ。こう言ってはなんだが、パドレスは地区優勝争いに加わる強豪チームだが、エンゼルスは低迷が続いている。それでも史上最高額で売却されることになった理由を聞いてみると、「大谷翔平のおかげ」ということになるようだ。
「大谷が在籍していたチームだからではありません。MLBの球団価値そのものが上昇傾向にあります」(前出・現地記者)
2000年代初頭、MLB球団は3億ドル程度で売却されていた。現エンゼルスオーナーのアート・モレノ氏は、2003年に約1億8350億ドルで球団を買収した。およそ22倍で売却するので、相当な儲けを出した計算だ。
MLB球団株の価値を高めたのはまず、地方局やケーブルテレビ、ストリーミングサービスなどとの放映権契約料が上がり、球団の収益基盤が安定したことにある。本拠地球場周辺の開発が進み、同時にネーミングライツの高騰や、ユニフォームと球場への広告出資も増えたという。
「放映権料が上がった理由は大谷です。二刀流の活躍、ホームランを打って150キロ台後半の速いボールを投げるなんて、マンガみたいな世界でした。野球をよく知らない人たちにも、大谷の凄さが伝わっています」(MLBジャーナリスト)
ホームゲームでのドジャース戦になると、地元放送局のテレビCMが増える。エンゼルスをはじめとするMLB球団は、その恩恵にあやかっているのだ。
エンゼルスには何も残らなかった「トレード不発」の失態
もっとも、今回の球団売却で大儲けをしたモレノの、球団オーナーとしての手腕はあまり評価されていない。「カネの成る木」だった大谷を慰留できなかったのはもちろんだが、
「慰留できないと分かった時点で、大谷をトレードに出すべきでした。契約が切れて、自由交渉でドジャースに行かせてしまったので、エンゼルスには何も残りませんでした」(前出・MLBジャーナリスト)
新オーナーとなるスタン・クロエンケ氏はNFLのロサンゼルス・ラムズ、NBAのデンバー・ナゲッツ、プレミアリーグのアーセナルFCなど、多くのプロスポーツチームを所有する投資会社を運営している。補強、育成、スカウティングにカネをかける主義で、「勝たせる投資家」と言われているそうだ。
モレノ氏は球界を去る前に、大谷に感謝の意を伝えるべきだろう。
(飯山満/スポーツライター)
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