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記事全文を読む→【びっくり初摘発】フラフープを使って自動車窃盗!家の中に鍵があっても盗まれる「リレーアタック」悪辣手口と「絶対阻止テクニック」
子供の遊具でおなじみのフラフープが、車を盗み出す道具として悪用されていた。いったいどうやって……。
埼玉県警は9月9日までに、乗用車2台などを盗んだ疑いで、20代の男2人を再逮捕。今年2月末から3月にかけ、さいたま市の住宅敷地内と伊奈町の駐車場で犯行に及んだとされる。
捜査によれば、コードを取り付けたフラフープが見つかっており、県警は車の電子錠を開ける機器の一部として使われたと判断。フラフープを悪用した自動車窃盗犯の検挙は全国初だという。そもそも遊具と車の窃盗がどう結び付くのか。
防犯事情に詳しいジャーナリストの解説はこうだ。
「フラフープにコードを取り付け、アンテナの形を保つ枠にしていたとのこと。形状を生かして、通信機器を強化する目的で使われていたようです」
と聞いてもまだどういうことか、ハッキリとはわからないだろう。
続けて言うには、
「スマートキーを使う車は鍵と電波でやり取りをして、正しい鍵が近くにあるかを確かめるのですが、この際に鍵のボタンを押さずにドアを開けられるのは、車からの呼びかけに鍵が自動で返事をしているから。この応答を特殊な機器で遠くまでつなぎ、車を盗み出すのが、いわゆる『リレーアタック』という手口です。今回のフラフープは、電波の中継に使うアンテナの代用品として悪用されていました」
見落としてはいけない「スペアキー」の取り扱い
持ち主が家の中に鍵を置き、屋外の駐車場に車を止めている場合も盗み出されてしまうという。
「通常なら離れていて通じない車と鍵の間を、犯人側の機器が橋渡しし、車からの呼びかけを家の中の鍵に届け、その応答を車まで送り返す。ここに使われたのが、電波中継アンテナとしてのフラフープです。これで実際には家にある鍵がすぐそばにあると車側が誤認し、解錠やエンジン始動を許してしまうという仕組みですね。合鍵を作らずとも持ち主の本物の鍵を、本人に気づかれずに使えてしまうわけです」(前出・ジャーナリスト)
なんとも巧妙な……と感心している場合ではない。こうしたリレーアタックへの対策を知っておく必要がある。ジャーナリストがさらに言う。
「まずはキーの『節電モード』を活用したい。車からの呼びかけに反応しなくなるので、中継しようにも返事が得られません。もうひとつが、鍵の電波を外部と行き来させない保管方法ですね。電波遮断用のケースや、フタ部分が密着する金属製の缶も有効です。ただ、入れ物を用意しただけで安心するのは禁物。きちんと閉じて収納した状態での遮断効果を、事前に確かめておく必要がありますね」
見落としてはいけないのが「スペアキー」の扱いだ。ふだん使う鍵を完璧に守っても、自宅の引き出しのスペアキーが応答できれば、そこを利用されかねないからだ。
「つまり同じ車の鍵は、家族の分も含めて対策をとること。事前の備えにより、リレーアタックによる窃盗リスクを大幅に軽減することが可能です」(前出・ジャーナリスト)
スペアキーの管理から見直する必要があるのだった。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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