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記事全文を読む→国内FA権取得の広島・森下暢仁が宣言していた「地元に帰る」でソフトバンク入りが浮上する「川瀬晃との絆」
〈将来の夢――地元に帰る〉
明治大学時代の選手紹介プロフィールに、広島カープの森下暢仁はそう記していた。何気ない一行が国内FA権を手にした今、にわかに掘り起こされている。
森下は1997年8月25日生まれ、大分県出身。大分商高では、現在ソフトバンクに所属する川瀬晃と同級生だった。高校3年の時、2人揃ってプロ志望届を出す方向で話を進めていたという。
しかし森下は最終的に明治大学への進学を決め、川瀬にこう伝えた。
「ごめん晃、俺やっぱり大学に行く」
これは明大スポーツ新聞部の記事が紹介したエピソードだ。
川瀬は2015年ドラフト6位でソフトバンクに入団し、森下はその4年後に広島からドラフト1位指名を受けた。高校卒業時に別々の道を選んだ2人に11年後、同じユニフォームを着る可能性が生まれている。
9月14日、森下は国内FA権の取得条件を満たした。今季は9月13日終了時点で20試合に登板して6勝10敗、防御率3.61。7月11日にはプロ入り後初の2軍調整を命じられた。
降格時点の成績は14試合で5勝6敗、防御率4.52。それでも約1カ月の調整を経て1軍に復帰し、9月は2試合13回を投げて防御率1.38まで持ち直した。8月21日には通算1000投球回に到達している。FA権を行使すれば、複数球団が動いても不思議ではない投手だ。
移籍先を予測する上で、川瀬と同じユニフォームを着る可能性に触れたい。
上沢と大津に続く実績ある右投手の選択肢
9月14日の試合終了時点で、ソフトバンクは81勝45敗3分のパ・リーグ首位。2位の西武に8.5ゲーム差をつけている。大津亮介、上沢直之、松本晴、前田悠伍の4人が先発ローテーションを担ってきた一方で、誤算もあった。
昨年13勝、防御率1.66の大関友久は今季3勝4敗、防御率5.34で7月21日に登録を抹消された。カーター・スチュワート・ジュニアは6勝を挙げたものの、防御率は5.23だ。徐若熙も2勝3敗、防御率4.99で、7月に腰の手術を受けている。
リバン・モイネロは左肩周辺の違和感で出遅れたが、復帰後5試合は4勝1敗、防御率0.76と存在感を示している。
首位を独走しながら、開幕時に描いた先発ローテーションが崩れたことは確かだ。
松本、前田、モイネロと左腕が並ぶ一方、右腕のスチュワート・ジュニアと徐若熙は期待通りの成績を残せなかった。上沢、大津に続く実績ある右の先発を加えるなら、プロ入りから7年連続で100イニング以上を投げている森下は条件に合う。
川瀬は高校からプロへ進み、森下は大学を経て広島のエースになった。あれから11年。森下もまた、自ら次の進路を選べる権利を手にした。明大時代に記した将来の夢は「地元に帰る」。「ごめん晃」で分かれた2人の道が、福岡で再び重なる日は来るのだろうか。
(ケン高田)
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