社会

「すしざんまい」の豊洲撤退でジリ貧リーマンが「ざまあみろ!」

20150510sushi

 2016年秋ごろの開業が迫る豊洲新市場。その目玉ともいうべき観光拠点「千客万来施設」の主役でもあった、1億5000万円マグロで有名な大手すしチェーン「すしざんまい」が突如撤退を表明。新施設計画そのものが頓挫することが決定的となり、波紋を呼んでいる。

「2月の大和ハウス撤退でも嫌な予感はしましたが、今回の件で豊洲では大騒ぎですよ。とくに新築マンションの購入者たちから悲鳴が聞こえます」(住宅情報誌ライター)

 築地からの市場移転反対の声が多くありながら、商業施設や新型マンションの建設ラッシュでその声を強引に封印、さらに東京五輪選手村の建設予定地にもなるなど、今ではその「資産価値」ばかりが注目を集めるようになった豊洲地区。

「五輪決定後は価格がさらに上昇したにもかかわらず、一部上場企業のファミリー、投資などで資産を築いた青年実業家など、新セレブたちがこぞって豊洲のマンションを買い漁るようになりましたからね」(前出・ライター)

 70平方メートル程度の3LDKでも、大手ゼネコンの物件なら「8000万円前後はする」というほど、豊洲はセレブ仕様となってしまったわけだが、昨年あたりから売り出された高額物件のウリの1つに「千客万来施設」がクローズアップされていた。一時的な東京五輪よりも、東京グルメを代表する観光施設が徒歩圏にある「資産価値」に注目する購入者が多いというわけだ。

「ところが今回の騒動で、新築マンションを契約した人たちから資産価値の下落に繋がると、怒りの声が上がってますね」(前出・ライター)

 しかし怒りの声がある一方で、「ざまあみろ」の声も驚くほど多い。アベノミクスなどとは無縁、収入の一向に上がらない中小のリーマンたちだ。ネット上では、「豊洲マンション族の若夫婦がテレビでチヤホヤされていて憤りを感じた」「『豊洲アドレスがうれしい!』などの広告コピーを見せられても、自分じゃ死んでも買えませんよ」、あげくには、「施設頓挫はざまあみろですよ」といった声まで聞こえてくる。

 一時的な頓挫とも推測できる今回の事態だが、勝ち組の驕りか、負け組の遠吠えか、豊洲問題はニッポン格差社会の縮図とも言えそうなのだ‥‥。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身