芸能

本田翼の力不足だけじゃない、「恋仲」爆死は“天気”を読み違えたフジのせい?

20150722honda

 フジテレビの月9ドラマ「恋仲」の第1話が7月20日に放送され、9.8%の低視聴率に終わった。月9にとって視聴率ひと桁でのスタートは史上初となり、早くも「ヒロインが本田翼では視聴率が取れない」などと犯人探しが始まっている状態だ。

 だが犯人は出演者ではなく、テレビ局側にいるのかもしれない。それもドラマの制作スタッフではなく、第1話の放送日を7月20日の海の日に設定した編成担当者の責任を疑うべきではないだろうか。

 海の日連休はいまや、夏休みの始まりを告げる絶好の行楽日和として定着している。今年は台風の合間にハマったことにより、ほぼ全国的に好天に恵まれ、海や山は行楽客でごった返した。そうやって遊び疲れた人たちが、帰宅後に夜9時からテレビドラマを観たりするだろうか?

 一方でテレビの世界には、連休の最終日は在宅率が高く、視聴率が期待できるという経験則がある。今回、「恋仲」のスタートを7月20日にもってきたのは、そういう理由があってのことだろう。だが近年は景気の浮上もあって、連休にはレジャーに出かける層が増加傾向にある。それも夏休み最初の連休となればなおさらだ。

 そして、梅雨明けが早まった影響も見逃せない。関東と東海、近畿の三大都市圏における平年の梅雨明けは7月21日。ところが今年の梅雨明けは1日早い7月20日となり、「恋仲」の放送日当日はまさに絶好の行楽日和となった。これでは夜のドラマなど観るわけがないのである。

 実際、7月19日に放送された「デスノート」(日本テレビ)も第3話目にして、視聴率が8.7%に下落している。これには、翌日の好天に備えてレジャーに出発した家庭が多かった影響も大きいだろう。つまり、海の日連休はテレビ局的には鬼門の3連休だったのである。

 もし、「恋仲」のスタートが1週間早い7月13日だったら、視聴率ひと桁という最悪の事態は避けられたかもしれない。たらればを言うのは野暮というものだが、よりによって海の日をスタート日に設定したテレビ局側の見通しは、恋の味よりはるかに甘かったのではないだろうか。

(金田麻有)

カテゴリー: 芸能   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
3
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」