芸能

「SASUKE」予選通過でも出演NGになった“そり立つ壁”とは?

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 全国から体力自慢が集まり、難解なアトラクションに挑む人気番組「SASUKE」(TBS系)。今年の第31回大会では、参加者が4年ぶりに「完全制覇」を達成し、大団円を迎えた。だがその水面下では、1人の男の出場を巡って悶着があったという。

 音楽界からはゴールデンボンバーの樽美酒研二、お笑いから「パンサー」の尾形貴弘と、そうそうたるメンバーが出演した7月1日放送の「SASUKE」。実はAV業界からも、人気男優のしみけん(35)が参戦し、番組を盛り上げるハズだったのだが‥‥。AV関係者が語る。

「予選で腕立て伏せを100回こなして、実力で本戦出場のキップをつかんだ。AV界でも随一の筋肉を誇る彼がどこまで通用するか、収録を楽しみにしていたのに残念です」

 しみけんといえば、04年のデビュー後、精力的に活動を続け、7500本以上に出演したカリスマ男優。ボディビルの経験もあり、現在もジム通いを続ける。「SASUKE」にはうってつけの人材だ。

「AV女優や男優仲間が応援団を結成。マイクロバス数台を借りて、収録先の緑山に駆けつけるプランもあった」(前出・関係者)

 ところが、5月下旬の収録直前になってTBS側から「出演NG」を突きつけられたという。

「同じ局の姉妹番組である『KUNOICHI』には、元人気AV女優が出場したこともあります。事情を知ったある男優が憤慨して、女優はOKで男優はダメなのかとTBSに抗議の電話をかけたそうです」(前出・関係者)

 だが、別の関係者は冷静に分析する。

「コースに設置された障害物の中でも有名なのが『そり立つ壁』。傾斜が90度以上ある壁を駆け上がる競技なのですが、AV男優と『そり立つ』の組み合わせは、勃起したペニスを連想させる。ゴールデン枠の放送は厳しいでしょう」

 TBSに聞くと、

「かねてより、制作過程についてはお答えしておりません」(広報部)

 と、そっけなく文書で答えるのみ。

 当のしみけんは5月10日、自身のツイッターにこんな投稿をしていた。

〈一般応募からオーディションを受け、50倍以上の倍率だったのだが、4月16日に合格通知を頂いた。休みも取り、備えてましたが、今「スポンサーの兼ね合いで」って不採用にされました。これがまさしく“職業差別のそり立つ壁”〉

 さぞや怒り心頭かと思いきや、本人を直撃すると、自戒気味にこう話すのだ。

「もしかしたら早とちりだったかもしれません。ちょっとした騒動になって申し訳なく思っています」

 本人の証言をもとにあらためて経緯を振り返る。書類選考を経て、体力測定がある1次予選をクリア。さらに2次予選のグループ面接を終えた4月中旬、スタッフから電話でこう告げられた。

「予選通過しました。収録の日を空けておいてください。局のコンプライアンス上、肩書にAV男優は使えません。セクシー俳優でもいいですか?」

 このやり取りを「合格通知」と勘違いしたというのだが、スケジュール確保を要請されれば、出場決定と受け止めるのは当然だろう。

 だが5月上旬、電話で唐突にこう告げられた。

「落ちました。ダメです」

 腑に落ちないしみけんはスタッフに尋ねた。

「合格と言われたんですけど、スポンサーの意向ですか?」

 すると、スタッフはしぶしぶ「そうです」と認めたという。地上波で多くの番組出演歴を持つしみけんは、そんな“大人の事情”にも理解を示す。

「レギュラーでMCをしているローカル番組ではあの味のカレーを作ったりしていましたから、もし仮に大手食品メーカーさんがスポンサーに入っていたら『NO!』と言われても無理はないですよね。また挑戦するかって? う~ん、たぶんしません(苦笑)」

 スター男優の夢をくじいたのは、“そり立つ”スポンサーの壁だった。

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