スポーツ

ダルビッシュVS上原 ドロドロ「4年確執」(2)敗戦処理扱いの苦い思い出

 ダルと上原がこれまでまったく接点がなかったかといえば、そうではない。
 そう、08年に星野仙一監督(65)が指揮を執った日本代表チームのメンバーとして、ともに北京五輪の舞台に立っているのだ。
 北京五輪といえば、オールプロで臨みながら銅メダルすら獲れなかった、赤っ恥の歴史が思い出される。
 当時、ダルは星野監督からエースに指名された。
「しかし、初戦のキューバ戦でKOされると、頭を丸めてリベンジに備えました。しかし、エースだと言われながら準決勝以降はリリーフに回されたうえ、3位決定戦では屈辱の“敗戦処理”までやらされた」(スポーツ紙デスク)
 ダルと星野監督の信頼関係に亀裂が入っていく一方で、上原は監督と良好な関係を築いていた。
 当時、上原はシーズンで不調だったにもかかわらず、国際試合に強い経験を買われ、星野監督の強い希望で代表に選ばれたのである。
「前年の上原は巨人のチーム事情で抑えをやりましたが、08年は先発に戻っていました。それでもクローザーを託したいと星野監督が真摯に頭を下げてきたことで、上原は意気に感じて抑え役を受諾している。合同練習に招集された上原は、星野監督に近づいて冗談を言い合っていた。それを見た、川上や岩瀬、藤川らかつての教え子たちは、星野監督に鉄拳制裁のイメージがあるため、2人の親密ぶりに目を丸くしてました」(前出・スポーツ紙デスク)
 星野ジャパンが結果を出せなかったのは、チーム内のそんなデコボコぶりも無関係ではなかっただろう。
 チームのムードを引き締めるために、全日本の精神的支柱とも言えたキャプテン・宮本慎也(41)の小言も増えた。
「ところが、ダルをはじめとした若手選手たちはアドバイスを煙たがって無視するばかりか、ベテラン選手たちとは完全に距離を置いて、若手だけでつるむようになってしまったんです。ダルはそれだけでなく、代表選手の宿舎に当時の奥さん・サエコ(現在は紗栄子=25=)を同宿させるなどスタンドプレーに走っていた。上原はもちろん、ベテラン勢からは総スカンでした」(スポーツライター)
 あれから4年──。2人はまた同じユニホームに袖を通すことになったが、まだわだかまりは解消されていなかったようだ。
 ダルのレ軍入りが発表された直後、一部メディアの取材に上原は当時を振り返って、こう発言している。
「ほとんど話もしなかった」

カテゴリー: スポーツ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」