社会

「五輪エンブレム使用中止」で再び問われる“責任の所在”

20150902tokyo

 9月1日、東京オリンピックの大会組織委員会は記者会見を開き、佐野研二郎氏がデザインした2020年東京オリンピック公式エンブレムを使用中止とすることを発表した。

 かねてよりベルギーの劇場のマークと類似していることが問題視されていたが、このデザインの原案が別の展覧会のポスターに酷似しているという、新たな疑惑が浮上したことが決め手となった。

「時間はかかりましたが、正しい判断と言えるでしょう。パクリ疑惑だけでなくデザインそのものの質も疑問視されていましたからね。これだけミソがついたデザインを“公式”で押し通して世界規模のイベントを開催するのは、どう考えても無理があります」(週刊誌記者)

 ネット上では、この決定に賛同する声のほか、佐野氏のデザイナー人生の終焉や、あらためてオリンピックの開催そのものを問う意見が寄せられている。そして、やはり多く言及されているのが「責任の所在」だ。

「疑わしいデザインをした佐野氏。彼を選んだデザイン業界の選考委員。それらを取りまとめる大会組織委員会。今回の失態の責任がどこにあるのか、どういう形で責任を取るのか、まったく話題が出てこないんです。新国立競技場のデザインを白紙に戻した時も、誰も責任を取っていないでしょう。誰も責任を取りたくないから知らぬ存ぜぬでのらりくらり。一事が万事、後手後手に回る原因の1つはそこです」(全国紙記者)

 このままでは“国民不在のオリンピック”になりかねない。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
【米ゴルフツアー】コリン・モリカワが生放送で松山英樹に「放送禁止用語」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
4
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」
5
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!