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角盈男×新浦壽夫×松本匡史・巨人OB特別放談”巨人が大混セから抜け出せない理由を明かそう”「巨人の優勝は厳しい」

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 優勝候補の本命にあげられながら、空前の大混セに埋もれる読売巨人軍。圧倒的な戦力が一向に爆発しないまま、シーズン終盤まで来てしまったのはなぜなのか。角盈男氏、新浦壽夫氏、松本匡史氏の論客OBが、独自の分析とともに舌鋒鋭く愛のムチを振るう!

角盈男 セ・リーグの優勝争いは阪神、ヤクルト、巨人の3チームにしぼられた形だけど、負け数が多い巨人は厳しいかもしれない。

新浦壽夫 巨人は試合の消化ペースも阪神やヤクルトより早いしね。

松本匡史 逆転Vのためには阪神、ヤクルトとの直接対決に全勝することが絶対条件だと思うけど、少し難しいかもしれないね。

 しかし、今年のセ・リーグは評論家にとっても想定外の展開でしたね。例えば阪神は、8月18日からの巨人3連戦で3連敗。これまでの阪神なら、そのままズルズルと首位陥落となるはずだったけど、直後のDeNA3連戦で3連勝して息を吹き返してしまった。

新浦 昔の阪神は甲子園を高校野球に明け渡す8月に「死のロード」があったけど、今は京セラドームを使えるでしょ。自宅から通えて、空調の効いた中で試合ができるから、以前のような消耗はないんだろうね。

松本 巨人は交流戦で7勝11敗と負け越したけど、他のチームもパ・リーグにやられた。阪神が2つ勝ち越しただけでしょう。交流戦の負け越しが順位にさほど影響しなかったのは幸運でしたね。

新浦 今年の巨人は連敗が目立った。3連敗以上が9回。これは阪神、ヤクルトよりも多い。そのうち4連敗が4回、5連敗が2回もある(いずれも9月8日時点)。それでもCS圏内に踏みとどまっているのは、他チームにも決め手がなかったということだろうね。

 巨人の戦いぶりをあらためて振り返ると、長い歴史の中で今季ほど打てなかった年は珍しいですよね。

新浦 開幕17試合目まで、クリーンアップに本塁打が出なかった。これは2リーグ制以後ではチームワーストだよ。

 チーム本塁打が(9月8日時点で)85本。ヤクルトの山田哲人は1人でその4割以上を打っている(笑)。

新浦 主力選手にこれだけ故障者が続出したのは誤算だったよね。投手ではエース格の内海哲也と杉内俊哉。正捕手として考えていた相川亮二が開幕早々に戦線離脱したのも痛かった。

松本 相川の離脱後、2年目の小林誠司を正捕手として使い続けるのかと思ったんだけど、我慢しきれずに一塁手にコンバートしていた阿部慎之助を捕手に戻した。あれで全てのリズムが崩れましたね。

新浦 同情の余地もあるんだけど、原辰徳監督はシーン前から「今年は一塁・阿部でいく」と公言していたわけですよね。その方針を開幕早々にひっくり返してしまった。そうなると選手の間には「言っていることとやっていることが違うじゃないか」という気持ちが芽生えてくる。そういう空気はプレーにも微妙に影響してくるものなんですよ。

 小林の起用法には疑問を感じますね。阿部の後釜としてドラフト1位で獲得したわけでしょう。私は開幕前から、彼を正捕手にして、相川を試合終盤の「リリーフ捕手」的に使うべきだと思っていたんです。ところが、いざ開幕したら相川をスタメンで使った。チームとして小林を育てていくという意思が感じられない。

新浦 捕手というのは実践を積まないと育たないんですよ。私たちが巨人で現役だった頃、ルーキーの山倉和博を当時の長嶋茂雄監督が我慢して試合に使い続けた。ミスもあったけど、それで成長して長く正捕手を務めたからね。

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