芸能

天海祐希 4月ドラマは手抜きしすぎ

 またぞろ、フジテレビのドラマにパクリ疑惑がささやかれている。
 4月12日にスタートする天海祐希主演ドラマ「カエルの王女さま」の舞台は、かつて「歌の町」として栄えた由芽市。財政難で隣の市との合併話が進められ、風前のともし火となったママさんコーラスグループを立て直そうと、ブロードウェイを目指すも挫折した元ミュージカルスターの天海に依頼。歌と踊りで町おこしを計画するという話だ。
「この設定に対して、松雪泰子が主演した映画『フラガール』と似すぎという声が広がっています。『フラガール』は常磐ハワイアンセンターの誕生秘話を描いた作品。閉山が続く福島・いわき市の炭鉱町で、町おこしに“夏の楽園”を計画し、炭鉱の娘たちにフラダンスを仕込むため、東京から元花形ダンサーを呼ぶというプロットです。ニューヨークでウダツの上がらない天海、元花形ダンサーの松雪。まんまかぶりますね」(テレビ誌記者)
 フジテレビといえば、同じく4月からスタートするドラマ「家族のうた」が、「パパはニュースキャスター」のパクリだと騒がれたばかりだが‥‥。
「そもそもこのドラマは、米国で大ヒット中の『glee』からヒントを得たもの。フジは『glee』のような、歌ありダンスありの“ショークワイア”と呼ばれるパフォーマンスを取り入れた作品だと、事前に公表しています」(前出・テレビ誌記者)
 ちなみに「glee」は、高校の廃部寸前の合唱部の落ちこぼれ部員の成長を描いたミュージック・コメディ。60~90年代のスタンダードやヒットソングなど、幅広いジャンルの名曲を歌って踊っている。
 一方、「カエルの王女さま」では、70年代から最新までのJ ―POPや演歌、歌謡曲の名曲が歌われる。
 コラムニストの小田嶋隆氏が言う。
「プロットは『フラガール』、設定は『glee』、キャストは大手の有力プロのタレントに人気のAKB48をちりばめ、歌のうまい子も入れておこう‥‥と、いいとこ取りだけしようというのが見えますね。いろんなところからマネすれば、1つのマネだって言われないという考え方かもしれないけど、結局、中途半端になるだけです」
 小田嶋氏は「glee」をここ10年の米国ドラマの中でいちばん評価している。
「悩める高校生が歌によって立ち直っていくという設定はベタなんだけど、とにかく出演者の歌がすばらしい。引き込まれました。向こうは全部オーディションの子たちなんですよ。歌の力だけで集めた。パクるなら、まるごと『glee』をパクって、本気で同じものを作ったら、かえっていいものができるような気もするけど‥‥」
「glee」というすばらしい素材に、味付けとして「フラガール」をちょい足し。こんな“手抜き料理”に、視聴者は満足できる?

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