スポーツ

スタン・ハンセン 来日緊急インタビュー!“シニア世代への熱血エール”「ジャイアント馬場のひと言がうれしかった」

20151203r

 ハンセンといえば、現役時代は“ブレーキの壊れたダンプカー”とレスラー仲間からも恐れられたが、その理由は「誰にも負けたくない」という自身のプロレス哲学にあった。

「現役時代には、(今年4月に)亡くなった阿修羅・原に35針も縫う大ケガを負わせてしまったことがあった。あとで『悪かったな。わざとやったわけじゃないんだ』と謝りに行くと、『いや、これは、ビジネスのためによかったんだ』と、原は平然と言ったものだ。彼は、本当にタフな男でプロだった。思い返せば、小橋、天龍らにも椅子で殴りつけ、大ケガをさせてしまい、悪かったと思う。だが、喧嘩ではなくビジネスだと思っていても、絶対に譲れない部分がある。だから、どうしても一線を越えてまうのだ。それが闘いというものだろう」

 75年9月に初来日を果たしたハンセンは、82年1月からは全日本プロレスに移籍。ブルーザー・ブロディと“超獣コンビ”を組むなどトップ外国人レスラーとして暴れまくり、ジャンボ鶴田や天龍源一郎などと死闘を繰り広げた。中でも、ジャイアント馬場はハンセンのプロレス人生を語るうえでは欠かせないキーパーソンだったと振り返る。

「全日本に移籍する際、私には、大きな心配事があった。全日本はアメリカンスタイルだが、自分には自分の作り上げたスタイルがあり、全日本に入っても変えたくなかった。それを馬場に聞くと、こう答えたのだ。『キミのスタイルが気に入ったからこそ、入ってもらいたいのだ。全日本はキミのスタイルを求めている。そのスタイルは変えないで、逆に全日本を変えてくれ』と‥‥。そのひと言が、本当にうれしかった」

 ハンセンが加入したことによる影響は大きかった。全日本プロレスは、のちの「四天王プロレス」まで連なる肉体のきしむような激しい技の攻防で観客を魅了する時代に突入していく。そうした中で、馬場との闘いも熾烈を極めた。

「馬場にとって、私が全日本に来ることは、とてもハッピーだった。その反面、馬場も自分も、ポジションを確保しなければならない。だから、そこで、本気のぶつかり合いが発生した。馬場は私のボスだが、レスラーとしてしか見たことがない。『ボスだからケガをさせられない』などと考えたことは一度もない。いつも本気で叩きのめしてやろうと思っていた。そうしなかったら逆に自分がやられていた」

 しかし、93年の「世界最強タッグ決定リーグ戦」で初タッグを結成して以来、2人はたびたびタッグを組むようになる。その過程でハンセンは、意外な馬場の素顔を知ったという。

「自分が大好きだったからかもしれないが、控え室によく大福餅を差し入れしてくれた。一箱持ってきて、『どうぞ』という感じで渡されたこともある。あれは、不思議な感覚だった。今も来日してショッピングセンターで大福餅を目にすると、ふと馬場の笑顔を思い出してしまうんだ」

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
2
巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
3
認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
4
レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
5
【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた