スポーツ

琴奨菊 遅咲き男の“がぶり寄り”秘話!(2)好調のワケは結婚が大きい

20160204m

 佐渡ヶ嶽部屋関係者も言う。

「琴奨菊はメンタル面が弱いため、写経をして心を整えることを心がけていました。今は心が波立ちそうになったら、深呼吸をするそうです。最後の仕切りのあとに左手で塩をつかみ、上体をフィギュアスケートのイナバウアーのように大きく反らしているのがそれ」

 いわゆる「キクバウアー」と呼ばれる、あの独特のポーズである。この部屋関係者が続ける。

「平幕時代は、得意技のがぶり寄りとブログをミックスさせたタイトルの公式ブログ『がぶろぐ』をやめていましたが、大関昇進を機に再開。今は相撲に対しても自然体で臨んでいる。それがいい結果を生んだのではないか」

 何にでも前向きな琴奨菊は最近、ハンマー投げの練習を稽古に取り入れた。

「小さな円の中であれだけの力が出しきれるのは、相撲に通じるところがある」

 そう言って毎日、朝稽古が終わると、午後はハンマー投げに打ち込んでいるのだ。

 昨年7月、琴奨菊は元OLの石田祐未さん(28)と結婚した。

「毎日、祐未夫人の手料理で夕食をとる。彼女は琴奨菊の体を気遣って、玄米、五穀米を炊くそうです。琴奨菊はまったくの下戸で、以前、奈良漬を数本食べただけで泥酔し、記憶が飛んでしまった経験がある。祐未夫人は、それを踏まえて食事作りをしているそうです。12年には一般女性と交際して婚約発表、挙式の予定まで告知しましたが、破談になった過去がある。そういうつらい時期もありましたが、今は全てがプラスに動いています。それが好調の原因なのではないですか」(相撲関係者)

 13年の九州場所2日目には小結・松鳳山との一番で右大胸筋断裂を負った。後半戦、全治3カ月の見込みとの診断書を提出して休場に追い込まれたことも。

「この時はケガの影響で呼吸困難になるほどでしたが、精神安定剤を飲んで勝ち越した。ところが薬の中身はなんと、ラムネだったという事実が判明したんです。実は琴奨菊は閉所恐怖症でMRI検査で機器の中に入れないほどでしてね。大ケガした時もMRIに入れない小心者ぶりだった。ケガが悪化するんじゃないかと、みんな心配しましたよ。それが新妻を得たとたんに強くなり、エンジン全開といったところですよ」(前出・佐渡ヶ嶽部屋関係者)

 連続優勝かそれに近い成績を残すと横綱の声がかかるのは当然のこと。頂点に立つ可能性はどうなのか。NHKエグゼクティブアナウンサー・杉山邦博氏はこう評する。

「満身創痍の状態ですからね。連続優勝は厳しい道のりでしょう。しかもモンゴルの分厚い壁が立ちはだかっている。しかし、もし実現すれば、すごい相撲人気になるでしょう」

 18年ぶりの日本出身横綱への期待に沸く角界。

「押し相撲は調子相撲。だからこんな奇跡も起こる。要するに、2場所連続がないとは言えないんですよ」

 前出の佐渡ヶ嶽部屋関係者がそう言うように、遅咲きの悲願達成も夢物語ではない‥‥。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身