芸能
Posted on 2016年04月18日 05:57

名作妖艶シネマ「このセリフが悩ましかった!」(1)「濱田のり子・花と蛇ZERO」

2016年04月18日 05:57

20160421r

 80年代にアイドルグループでデビューし、今では妖艶な女優の代表格。そんな濱田のり子(51)でも、主演で臨んだ「花と蛇ZERO」(14年、東映ビデオ)は、かつてない壮絶な撮影となった。

──原作は団鬼六が発表した中でも金字塔となる作品。そして「静子夫人」というヒロインもまた、谷ナオミに始まって、代々、受け継がれてきた役。

濱田 貞淑な妻だったのが、夫の莫大な借金でショーに出ざるをえなくなる。最初は闇組織の誘いに「やめてください、警察を呼びますよ!」と抵抗するんですけど、借金の前にはどうすることもできない。覚悟を決めて「私、やります」と言うんですが、うーん‥‥覚悟の一言では表せないくらい重いセリフ。

──これから待ち受ける「調教」という名の地獄絵図の前には、軽々しい意味ではなかったと?

濱田 私、30年以上、この仕事をしてますけど、撮影中に4キロも減ったなんて初めてです。食べられなかったし、縛りはきつかったし、精神的にも追い込まれてしまいました。

──もともとスレンダーな体型なのに、そこから4キロはありえない。

濱田 撮影の間はスタジオの近くのホテルで暮らしていたんですが、朝から晩まで緊縛をされて、どう帰ったのか覚えていないくらい。例えば腕は重たいバケツをずっと持ち続けていたような感覚で、手首がガクガクして、箸すら持てない。

──柔肌に縄が食い込むのが「花と蛇」の本来の魅力とはいえ‥‥。

濱田 クライマックスは3人のヒロインが同時に吊るされるんですけど、私は宙吊りに開脚も加わって、手首でしか体を支えていない状態なんですよ。そこにムチで打たれる痛さも重なって、セリフを言うのも必死の状態でした。

──今回は「官能映画における名セリフ」がテーマですが、この極限状態において、それに該当する言葉を探していただくと?

濱田 エディという調教師の青年が出てきます。素性もわからないのに、静子は「どうして‥‥そこにいるの?」と妙に引かれていく。そして体を重ねますが、静子が少女時代にレイプされる映像が流れ、結果、それによって産み落とされたのがエディとわかるんです。

──肉体的なSMと違う悲劇が待っていた。

濱田 シナリオのこととはいえ、大泣きしました。そのショックから抜けるのに、ずいぶん時間がかかった気がします。

──その直後には、不倫をテーマにした「はだかのくすりゆび」(14年、エスピーオー)にも主演。

濱田 娘の婚約者と関係を持ってしまう役でしたね。もともとは娘に対しても厳格な母なので、彼の情熱に押されても、年が離れていることにコンプレックスを感じてしまう。そして、抱かれながらも「私はあなたのお母さんじゃないの」とつぶやいてしまう。

──何とも切ない表現ですね。

濱田 全部で200シーンもあったから、セリフは多かったですね。体が痛くて泣いたのが「花と蛇」なら、切ないセリフに感情移入して泣いたのが「はだかのくすりゆび」だったかもしれません。

──観ているほうは、どちらもゾクゾクします!

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年03月09日 06:30

    日本にも「バベルの塔」が実在していたことを知っているだろうか。バベルの塔は「旧約聖書」の「創世記」に登場する、人間が天に届く塔を築こうとして神の怒りに触れ、破壊されてしまった伝説の塔である。「馬鹿と煙は高いところに登る」という言葉があるが、...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年03月11日 06:45

    スマホの通知に追われる日常から、少し距離を置く。そんな「デジタルデトックス」では、若者が編み物や日記、フィルムカメラといったアナログ趣味にハマるケースが報告されているが、この流れは中年層にもじわじわと波及している。その背景にあるのは、仕事で...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月13日 14:30

    音楽ライブチケットの高額転売をめぐり、旧ジャニーズ事務所の人気アイドルが所属するSTARTO ENTERTAINMENTのライブ主催会社が、転売サイト大手「チケット流通センター」の運営会社と、高額転売を繰り返したとされる東京都内の男性1人を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/17発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク