芸能

「僕のヤバイ妻」「ラヴソング」…フジテレビには堅実なドラマ作りは無理?

20160511fujitv

 火曜10時のドラマ「重版出来!」(TBS系)が3話目で視聴率7.9%をマークし7.7%に終わった「僕のヤバイ妻」(フジテレビ系)との直接対決を制した。この「火10」対決について、テレビ誌のライターが解説する。

「平安顔の黒木華がヒロインを務める『重版出来!』の第3話では、見た目が地味すぎる荒川良々が出ずっぱり。それでも視聴率が上向いたのは、演技の上手さとストーリーに視聴者が惹き込まれたということです。その堅実なドラマ作りは大ヒット作品『半沢直樹』(TBS系)の手法を彷彿とさせます。一方で『僕のヤバイ妻』も良く練られたサスペンスでしたが、やはり映画『ゴーン・ガール』のパクリだという盗作疑惑の影響は免れなかったようですね」

 劇団を中心に活動する荒川は、見た目とは裏腹に演技力は折り紙付き。さらに『重版出来!』では癖のあるマンガ家たちを演じる滝藤賢一や要潤の存在感も光っており、視聴者も自然とストーリーに入り込めるようだ。そんな作風と対極にあるのが、月9ドラマの「ラヴソング」(フジテレビ系)だという。前出のテレビ誌ライターが指摘する。

「全体的に主演の福山雅治に頼り過ぎで、21歳のヒロインが44歳の臨床心理士に恋心を抱く設定はまさに福山ありき。第3話ではその恋心を『陽性転移』という専門用語で記号的に描いており、まるで戦隊ものの必殺技です。そして極めつけは4曲連続でのライブシーン。曲はいいから物語を展開してほしいと思った視聴者も少なくなかったでしょう」

 もはや福山主演というキャスティングと、ライブシーンで押し切るかに見える「ラヴソング」。どうせならミュージカルに衣替えして、福山とヒロイン藤原さくらによるデュエット満載にしたほうがいいのかもしれない。

(白根麻子)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
5
前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件