芸能

天才テリー伊藤対談「水崎綾女」(3)デビュー時は誰も信じていなかった

20160526s-2

テリー その後、15歳の時にホリプロのタレントスカウトキャラバンで「ヤングサンデー賞」を受賞して、上京するんだね。

水崎 そうです。今は「ヤングサンデー」という雑誌がなくなったので、プロフィールでは「ベストグラビア賞」に変わっているんですが。

テリー じゃあ、最初はグラビアの仕事が多かったんだ?

水崎 そうですね。優香さんの妹分みたいな扱いでグラビアをやったり、バラエティに出させてもらったりして。当時のキャッチフレーズは「平成生まれのFカップ」でした(笑)。

テリー いいねぇ、Fカップ! 初めてオッパイの谷間を仕事で見せた時は、どんな気持ちだった?

水崎 「仕事だから」という覚悟はありましたね。そのために、高校も行かなかったですし。

テリー おお、気合い入ってるなぁ。今の仕事は芝居がメインみたいだけど、最初から役者志望だった?

水崎 いえ、最初はあんまり好きじゃなかったです。とにかく演技するのが恥ずかしくて。最初に演じたのがキャピキャピした女子高生の役だったんですよ。私自身がそういう部分をまったく持っていないから、どう演じていいのか、全然わからなかったです。

テリー うん、確かに持ってなさそうだ(笑)。

水崎 アハハハハ! たぶん、今はちゃんと演技できると思います。でも15、16歳の時は‥‥。

テリー 世の中を斜めに見てるよな。

水崎 はい。誰も信じてなかったですし。

テリー いきなり重たいね、そりゃまた何で?

水崎 震災の時に、大人の汚いところをいっぱい見ちゃいましたから。最初はみんなで助け合おうとするんですけど、その生活に慣れてくると救援物資を横取りしたり、配給の列に並んでると突き飛ばしたりするような、他人のことを考えない人が増えてくるんです。今思えば、その人もストレスがたまっていたんだろうし、生きるのに精いっぱいだったと思うんですけど。

テリー クールだね。そんな水崎さんから見て、芸能界はどんなところだった?

水崎 最初は憧れというより、「生きるための手段」でしたね(笑)。一日も早く家族を養ってあげたいと思っていたんですけど、実際に始めてみたら「ちょっと難しいな」と。

テリー 思ったより稼げなかった?

水崎 はい(笑)。でも、その中で「女優」という、ずっとやりたいと思える仕事を見つけられたので、今は本当によかったと思っています。

テリー そう思えたのは、何かきっかけがあったのかな?

水崎 17歳の時に「キューティーハニー THE LIVE」というドラマに出演させてもらったんです。

テリー ああ、永井豪さん原作の、セクシーなアクションヒロインものだね。

水崎 その作品には3人のヒロインが登場して、私はその中の1人(早乙女ミキ)を演じたんです。その役は、人と関わり合うことで傷つけてしまうことを怖れて、なるべく他人と関わらないように生きていくキャラクターだったんですが、当時の自分にすごく似ていると感じて、役にすごくハマり込めたんです。その時初めて、「女優って今までの自分の経験が生かせる仕事なんだ。すごくおもしろい!」と感じまして。

テリー 役を自分のものにすることができたんだね。

水崎 そうなんです。そこから、この仕事を一生続けていきたいな、と思ったんです。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
また出た!広島カープに「ベテラン選手の不倫デート発覚」下半身コンプライアンス崩壊