芸能

「おニャン子クラブ総選挙」やってみたらこうなった(4)

最大の違いは「素人」と「プロ

 当のメンバーからは「AKB現象」は、どのように映るのか。前出・新田が語る。
「共通点は女の子の集団というだけであって、それ以外は別モノかな。私たちはホントに素人集団だった。一生懸命はやっていましたけど、プロとしてやっていたかというと怪しいメンバーばかりだった」
 素人っぽさでは右に出る者がいなかったのが、会員番号15番の立見里歌(45)だろう。たびたび司会のとんねるずにいじられる個性的なキャラクターと「オールナイトフジ」で培った政治力を発揮し、姉御のように慕われていたのは記憶に新しい。その立見が振り返る。
「おニャン子は、あくまでテレビが生んだアイドル。時代の波に乗っちゃって、実力がなくてもオリコン1位取ってました(笑)」
 立見自身が歌の下手さを見込まれてリードボーカルを務めたニャンギラスの「私は里歌ちゃん」は、番組スタッフの悪ノリからスタートした企画だったが、それすらオリコンのトップになったことが、おニャン子ブームを象徴している。
「実際、レコーディングしたら、めちゃくちゃでした(笑)。最初の曲のイメージでは、私がソロで歌うことになっていたのに、ドンドン私のソロ部分が減っていきました(笑)。それで、グループの歌になったんだと思うんです」
 80年代中盤は、視聴者参加番組が次々とヒットし、時代が素人っぽさを求めていた時代。現在のAKBは、研究生からスタートという〝競争〟を勝ち抜いて、さらに毎年、総選挙のランキングが白日の下にさらされる。まさに「弱肉強食」の世界と言えよう。
 前出・大島氏が総括する。
「おニャン子とAKBの一番の違いは、おニャン子はいちおう伝説になっていることです。人気が落ちる前に解散したから。解散と同時に伝説がスタートしているんです」
 解散から25 年たった今も、「おニャン子」はこうして語り継がれる一方、AKBは現在もなお疾走を続けるのである。

カテゴリー: 芸能   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大激怒!田尾安志が楽天・三木谷オーナーに「クビ」宣告!「薄っぺらい」「これから先も変わらない」コキ下ろし
2
「スシロー」に怒り爆発!人気ラーメン店が「いいかげんすぎるコラボ商品」に「やめてほしい」
3
実は「打撃の師匠は広島・新井貴浩監督」阪神・大山悠輔がFA権行使で「赤ヘル軍団入り」の現実味
4
評価は散々「ドラマ制作能力なし」を露呈した日本テレビの「脚本家を育てない」ツケ
5
一塁ベースが…「失策王」阪神・佐藤輝明の守備難でプロ野球界「ルール変更」実験開始